私はお父さんコーチとしてですが、
チームの監督達と一緒に、子ども達に野球を教えています。


しばらくコーチ業務を続けていると、
いろんな子ども達と接することで、みんなの成長から見えてくるものがあります。


まず、
めちゃくちゃ才能がある子がいるということ。


まだ年長なのに投げ方はしっかりしてるし、バッティングもめちゃくちゃ飛ばす!
フライのボールに真っ正面から向かっていくし、ボールが当たっても泣かない。

他にも、
まだ小学校低学年なのに、ルールをしっかり分かっているし、体格がしっかりしていて、上級生よりも明らかに上手い子もいる。
上級生に指示すらできる!

「一体、どう育てたらこうなるんだ」と思わざる得ない子はいます。


生まれ持った体格などを含めて、
誰がみても才能がある子です。



今後どう成長していくかは分かりませんが、しばらくは「天才」と呼ばれるでしょう。

私も親としては、
そんな子どもをもつ親が羨ましい限りです。


ただ、そんな子は稀ですし、ほとんどの子どもは教えてもなかなかできません。
体格に恵まれているわけでもない。
いわゆる「普通」です。

コーチとしては、教えたいことが山ほどあるから才能がある子ばかりに目がいく。
飛び級で上級生の練習に参加させて、どんどんレベルを上げていく。
きっと、
自分が教えたことで上手くなっていくことが嬉しいのでしょう。

天才と普通との格差は広がるばかりです。



側から見てると大人って、本当に教えるのが好きなんだなと感じます。
自分の知識や経験を披露することで、世の中の役立ちたいのかもしれません。
その気持ちは痛いほど良く分かります。

しかも都合がいいことに教える相手は誰でもいいわけではないのです。

打てば響く相手だけに教えたいのです!


普通の子には、あまり教えたがらない。
確かに時間はかかるし、なかなか覚えてくれない。
何度も何度も同じことを教えなくてはならない。
なかなかできずにいると、最後は監督達から怒鳴られる。

子ども自身に責任がない訳ではないが、教える方も責任があるはずなのに、、、。

上手くできないことがイヤになって辞めていった子ども達を何人も見てきました。
野球がやりたくて始めた子ども達なのに。
チームに入ってきたときは、目を輝かせていた子ども達なのに。

そんな子ども達が、しばらくすると辞めていく。
試合に出ないから親からキツく言われたのかもしれない。
自分なんて向いていないと思ったのかもしれない。

スポーツとは、
はたして上手くなる子しかやってはいけないのだろうか!?

監督としてはチームを勝たせる義務がある。
しかし、
試合に勝つためだけのチームを作って、チームの雰囲気が悪いなんて一体なにがしたいのか。
勝つためのプレッシャーが続き、監督に怯えて野球をやるなんてそれでいいのか!?

どんな環境においても、
野球を楽しくやる方が本当の意味で強いのではないのだろうか!?

野球をやる「本質」を見失っていないだろうか!?

子どもに差をつけていくコーチには、なってはならないと思う。