「それでね、みんなは乗らないって言うんだよ。だけど私はどうしても乗りたくて」
炊き立ての白米
ちょっと焼きすぎてるハムエッグ
(彼女は半熟はあまり好みじゃないらしい・笑)
あったかいお味噌汁
ちゃんと野菜まである
バランスのとれた朝ご飯
そして向かい合った席には彼女
完璧すぎる朝ご飯の図だ
「准君、聞いてる?」
「ん・・・・一人で乗ったんだ?」
一生懸命昨日の続きの話をしている
ひらパ-
そんなにまで熱く語られる場所・・・・・・・だったかな
「うん、ちゃんと准君が乗ってた黒いのに乗ったの。でも私以外誰も乗ってこなくて。他のお客さんが何人か来るまで全然動かないんだよ~」
「それって、1人で乗って待ってたってこと?」
「うん・・・・・・・ちょっと恥ずかしかった」
ちびっこ向けの乗り物
それに一人ちんまりと乗って、おとなしく待ってる彼女
「ははっ!」
リアルに想像したらおかしくて、笑ってしまった
「笑ったな~っ?!だってみんな乗ってくれないんだもん」
「乗らない友達は何してたわけ?」
四人で行ったっていうから、三人いるはずだよな
「・・・・・・・見てた」
「何を?」
「私を・・・・・・」
「ぷはっ!」
シュ-ルともいえるその情景に、また吹き出してしまう
「准君だって一人で乗ってたじゃん。それもノリノリで」
「それは仕事だから・・・・ははっ」
朝から笑うって、気持ちいいことだな
体の中に新鮮な空気が入ってきて、力が漲る気がする