「剛くぅ~ん、これ食べようよ~」
テレビ画面から目を離さない
これは耳をスル-しちゃってるな
だから私はそのお菓子を箱からだし、袋からも出し、端をぱくりと咥えた
「ごぉふぅ~んっ」
ソファの横に座り、剛君の尖った肩をくいっと掴んで名前を呼ぶ
やっとテレビから私へと視線を移してくれた彼は
「・・・・・・・・・・・ばぁかっ」
心底呆れたような目で見てすぐにまたテレビに視線を戻してしまった
くぅ~~~~
背筋がゾクゾクするぅ~
くっきり二重のたれ目。眉毛がクッてきれいに上がっている。
そんな目が私をバカにしたようにキラリと光りながら上から見下ろした
剛君にそんな目で見られるとゾクゾクしちゃうんだよ~
困るぅ~~~
好き好き好きぃ~~~
だからめげずに再チャレンジ!
「ごぉふぅ~~~~んっ」
何度も名前を呼び、肩をゆすっていたら
小さからぬため息をついてから私の方を見てくれた
「で?」
「ん!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ん!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「んんっ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・」
粘り勝ち!
剛君は大きなため息を一つつくと、私が咥えていたポッキ-の反対側をぱくりと咥えてくれた
これぞポッキ-チュウ!!!
正式名称わからないけど
ポッキ-の両端からカップルが食べ出し、最終的にキスをするというあの!!!
剛君とだよ~~~
剛君と青春のポッキ-チュウ!!!
食べる速度が速まらないように注意する
徐々に縮まっていく距離がまたいいもんだもんね!
あと7㎝ぐらい?
目の前にはもう剛君の唇がっ
はぁはぁっ、や、やばすぎる~~~