半分は本気
観覧車が楽しすぎたから
半分は彼女が嫌がって恥ずかしがるのがどうしようもなくかわいいから
「○○は一緒にお風呂も嫌がるし・・・」
「だってやなのっ」
なんでか彼女はベット以外で俺に裸を見せることを嫌がる
恥ずかしいってことなんだけど
もう隅々まで何度も何度も見て彼女自身より知っていると思うのに
結局ひらパ-プ-ル(想像・笑)に一緒に行くことの合意は得られないまま
夕飯をつくりあげ二人で食べた
食後にソファに座って仕事関係の本を読んでいると
お皿を洗ってくれていた彼女がやってきた
「ありがとう」
「うん」
料理が上手じゃないからと言って、最近はいつも後片付けをしてくれる
そんなことないとは思うけれど、俺の疲れとかを思ってであろう彼女の気持ちが嬉しいから、お願いすることが多くなった
ゆっくりと俺の隣に座ると
ポフンッ
そのまま珍しく俺の膝の上に頭を乗せてきた
コロンとまるまった彼女がかわいくて
本を横に置いて髪を撫でる
「・・・・・・・・・私、スタイルよくないから・・・」
「え?」
「だから・・・見られたくないの」
・・・・・・・・・・・
そういうものなのか
けっして悪いとは思わないけれど、こういうことは自分自身がどう思っているかってことだから
「来年はロシアンプ-ルにしてもらおうかな」
「え?」
焦るように真っ赤になった彼女を見たら、思わず吹き出してしまい
結局二人で
この年でごっこ遊びをしていたってことに腹筋が痛くなるほど大笑いした
くだらないって思えることも
彼女となら本気で楽しめる
いつか水着で・・・
そうしつこく思いながら
膝の上でいつの間にか寝てしまった彼女の頬を撫で
横に置いておいた本を手に取り
満たされた気分のまま仕事へと集中した
終わり