「寝る前・・・・・・」
あ、思い出した
寝る前ってなんだか急にすんごく切なくなったりすることがあって
ベットに入って目をつぶったときとか急に彼の匂いを思い出して
それで寂しいというかすごく彼の温もりが恋しくなっちゃって
・・・・・
言いたくない
いい年した女がそれは痛い気がするから
「目をつぶって寝ちゃうよ」
「・・・・・・・・・それだけ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「すっごく寂しいていうかさ・・・人・・・・恋しいなって時・・・」
見てないよね⁉︎
そんなことないよね?!
なんでそんなにしつこく聞いてくるの?!
「・・・・准君は・・・そういうことあったの?」
私の聞きかえしに明らかに動揺した雰囲気が伝わってきた
大きく一呼吸する音が聞こえて腰を上げると
私を背後から抱え込むようにソファと背もたれの間に入ってきた
「准君・・・痩せたけど・・・これはきついよぉ」
ソファの背もたれと私の間にがっちりした体を無理やり入り込ませて
逞しい腕で私を閉じ込める
「んふふ、いちゃいちゃ」
「いちゃいちゃしてくれるの?」
「ん」
彼の体温が背中から私へと伝わってくる