「そろそろ寝よっか」




「うん。准君、長時間起きてて疲れたでしょ」





30時間以上起きているはず




「疲れた顔もイケメンだけど」




両頬を包み込むようにして眺めていたら、おもわず口から出てしまった




彫の深い顔が、目の下とかクマでもっと深く目えてすっごく疲れてそうに見える




だけどそれがなんかいつもと違って




さっきまであんなことしてたからなのか




退廃的というか耽美というか・・・・・・・・・




ゾクっとする




「イケメン・・・・・・・」




なんだか不満顔




そんな不満顔も見惚れちゃうんだけど




「イケメンだよ」




「イケメンってさ・・・・なんてゆ-か、若い子向けの言葉じゃない?俺もうおじさんだから合わないと思うんだけど」




そんなこと思うんだ




イケメンはイケメンだと思うんだけどなぁ




「がっちりしてるし」




拗ねてるわけじゃないんだろうけど、なんだかそんなことをまじめに主張してくる彼がかわいく見えて困る




「こらっ、笑うな」




ちゅっ





包んでいた両手を掴まれキスをされる




唇が触れる距離で見てもやっぱりイケメンだけどな





「じゃあ・・・なんて言えばいいの?」




私の問いかけに思案顔




天井を言上げるような視線




すぅっと伸びている鼻筋




少し上げた顎のライン




「やっぱりイケメン」




私の断言に、顎をさすりながら口元むにゅむにゅ動かしている




何を言い淀んでいるのかな




「・・・・・・・・・・・・だったら・・・男前、とかのほうが嬉しいんだけど」




「男前?」




聞きかえされたことに手で口元を覆いながら視線を泳がす




耳が真っ赤だ




「ふふふふふふっ。うん、男前だね」





「・・・・・・・・」





男前な彼は




ちょくちょくかわいすぎて困る