「こんにちは」と「さようなら」を同時にやってのけました中山競馬場!!

「第59回有馬記念」はジェンティルドンナが初の中山競馬場での引退レースを有終の美で飾った。
今年はアラブ首長国連邦ドバイでの「ドバイシーマクラシック」を勝利して以来、「宝塚記念」9着、「天皇賞・秋」2着、「ジャパンカップ」4着と、ここまでGI6勝の女傑は勝ちきれずにいた。
ラストランの有馬記念では評価が上がらず4番人気。
牡馬の復活劇はあっても、牝馬の復活劇はなかなかない。
5歳牝馬、秋GI3戦目、あの「ブエナビスタ」も有馬記念でのラストランは勝利で飾れなかった。
スポーツ紙各社の「ジェンティルドンナ」の評価も今一つあがらなかった。

そんな周囲の評価をあざ笑うように、初の中山コースを1着で駆け抜けた。
これで父「ディープインパクト」や「テイエムオペラオー」、「シンボリルドルフ」、「ウオッカ」に並ぶGI7勝。

レースのゴール前では人気上位馬の大接戦!2着の「トゥザワールド」は人気こそなかったが、父「キングカメハメハ」母「トゥザビクトリー」母の父「サンデーサイレンス」の良血馬。素質が開花したか。
とにかく見応えのあるレースだった。

今回の有馬記念の出走馬の父は競馬ファンにはお馴染みの馬ばかり。
「ディープインパクト」をはじめ、その宿敵「ハーツクライ」、「キングカメハメハ」、「スズカマンボ」、「ステイゴールド」「シンボリクリスエス」という早々たるメンバー。

「ディープインパクト」産駒はこれまで中山でのGIは未勝利。鬼門とさえ言われた中山を見事に「ジェンティルドンナ」が突破した。
そして「ディープインパクト」の父、「サンデーサイレンス」の持つ年間GI最多勝記録の10勝にも並んだ。
偉大な父の記録に並び、コース、距離、芝・ダート問わず、さらには障害GIまで、GI馬を量産する「ディープインパクト」は最強の種牡馬と言っていいのかもしれない。

近い将来「ディープインパクト」の子供が凱旋門賞を制してくれると信じたい。
全ての競馬ファンの夢を叶えて欲しい!!
競馬はロマンだ。

おつかれさま!!ジェンティルドンナ!!
いい子供を生んでね!!