今日はJR中央線高円寺駅徒歩１２分の光塩女子学院の説明会に行ってきました。
今年創立９２周年の伝統校で幼稚園・初等科・中等科・高等科を併設するカトリック系の進学校です。
説明会は定刻１０時３０分に開始され、はじめに校長の烏田信二先生からお話がありました。
・建学の精神・沿革
・建学の精神に基づいた中１から高３までの学年目標
・MANABIプロジェクト2022~2024・・・３つの努力目標
①授業改善 ②自習室・放課後・特別講座 ③ラーニング・コモンズ
伝統にさらに新しいものを加味していく取り組みが印象的でした。
続いて中３の担任をされている教務主任の塚田聡子先生から「中等科生の成長」というお話がありました。
・安心して悩んでいい・・・周りの様々な大人が手を差し伸べる・見守る➡︎共同担任制
・学ぶ姿勢・探求する心を育む
・これからも一人ひとりの居場所となる光塩でありたい
先生の熱意がよく伝わるお話でした。
最後に教務主任で数学科の村上裕幸先生から「カリキュラムと進路」についてのお話がありました。
・習熟度別授業・・・細かいコース編成
・理数探求基礎
・各教科の取り組み
・特別講座
このような様々な取り組みの説明があったあと、最後に現役合格者について簡単な説明があり今日の説明会は終了しました。
終了後、会場に残りご担当の先生に少々質問をしております。
Q・・・午後入試の新設等入試日程の変更はありそうですか。
A・・・今のところはありません。
Q・・・小学校からの内進生と中入生との人数比はいかがですか。
A・・・１：１くらいだと思います。
Q・・・医学部への進学者が多いようですが(１２６名の卒業生中７名が進学)
A・・・国公立大の医学部にも３名の合格者が出ています。
Q・・・近年入試の偏差値が下降気味のように思いますが。
A・・・それは確かですが入学した生徒さんをしっかり伸ばしていくことが大切と考えています。
ここからは大学合格実績に関する補足説明と私の感想です。
・国公立大学・・・２２名(現役１６名)・・・東大１・東工大１・医学部３など
・早慶上理・・・・６６名(現役５６名)
・GMARCH ・・・８１名(現役７０名)
・医学部医学科・・・・・(現役１１名)
重複合格者もいるので、ここまでの大学への現役進学数は５７名、現役進学率は44.２％となりますが、中入生の中学入学時点の平均の偏差値が５０未満であったことを考えれば、相当な学力アップと考えて良いと思います。
１学年１３０名弱の小規模校で、尚且つ小学校からの内部進学者が約半数いることを考えるとこの学校の中学入試の規模は募集約９５名とかなり小さく首都圏にあっても目立ちにくい存在かもしれません。実質倍率役1.５倍というのも比較的取り組みやすい入試のように感じられます。
大学合格実績を殊更強調することもなく、入試日程をいじることで「見かけの偏差値」アップを図ることもせず、この学校で学びたいという生徒さんに来て欲しいという姿勢を貫いている点には、清々しさを感じました。
最後に指定校推薦での進学者について学校から配布された資料より記載いたします。
卒業生総数が１２６名なので指定校推薦による進学者は12.7%と割合的には低めです。
ただし内訳を見ると錚々たる大学・学部が並んでおり安易に妥協して進路を決めない姿勢がよく現れています。
指定校推薦は上記の使われた１６以外にもかなり余っているようで、青山学院１、学習院５、ICU１、上智３、東京理科大学２などがありました。
