寒くなってはきましたが、芸術の秋ということで早川は今日の休みを利用し東京上野まで足を運び、国立西洋美術館にてハプスブルク展を、国立博物館にて正倉院展を見てきました。
私の母校では、先生方のお休みのことを“研究日”と呼んでいたのですが、普段休みは家でゴロゴロしているだけの私もやっと研究日としての休日を過ごせたのではないかと思います。
上野駅に到着後、昼食をとるためにアメ横を散策しました。
チョコレートの叩き売りや、安い魚を売りたいおじさんの勧誘の声などとても活気に満ちており、東京には人がたくさんいるなと思いました。
そこで、ある海鮮丼屋に入ったのですが、店員含めそこの店にいる人間全員が私以外中国人というカオスな状況の中ネギトロ丼をかきこみ、上野公園へと向かいます。
国立西洋美術館はル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動の顕著な貢献-ということで世界文化遺産に登録されています。
東京都には小笠原諸島と国立西洋美術館という2つの世界遺産があるのですね。
これは中学入試にもよく出てきますので、知っておいた方がいいでしょう。
ハプスブルク展はハプスブルク家に関連のあるコレクションを日本とオーストリアの国交樹立150周年に際して開かれたものだそうです。
マリーアントワネットの肖像画や、マクシミリアン1世の肖像画や甲冑、スペイン王女マルガリータ・テレサの肖像画など、有名な作品がたくさんあり、普段美術館に行かない私も「あっこれ世界史の教科書とかで見たことある!」と楽しめる内容のものでした。
また、今まで見たことがなかったような作品にも、なんだか気になってじーっと見続けてしまうようなものがあり、充実した時間を過ごせたのではないかと思います。
次に国立博物館にて、御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」を見ました。
平日であるからそこまで混まないだろうとタカを括っていたのですが、整理券がないと入場すらできないほどの大混雑で、会場内も常に誰かにぶつかってしまうような状態で、あまり満足に見られなかったことが残念でした。
「これ予習シリーズに載っているやつだ!」というものを間近に見られたことももちろん感動しましたが、1000年以上も昔の宝物を現代まで保存し続けていたこと、当時から国家の仕組みのようなものが確立されていることが分かる資料などについては、「日本という国は昔から超一流の国家だったんだな」ということがわかり社会科担当としても大いに勉強になりました。
中学受験対策が目的となる授業中には
・仏教ラブな天皇
・律令制をぶっ壊した
などと、私は簡単に覚えるためにあまり教えすぎないような指導をしていますが、受験生諸君も是非志望する中学への合格を勝ち取ってから点数をとるためや合格といった目的ではない、奥が深い学びをして欲しいと思いました。