昨日、東京都杉並区にある日本大学第二中学校・高等学校の説明会に行ってきました。
この学校を訪れるのは今年で3回目です。
(写真はSCHOOL GUIDEBOOK 2020の表紙より)
私どもの塾がある新所沢(所沢市緑町)からは西武新宿線(乗り換えなし)で鷺ノ宮駅まで約30分。そこからバスに乗り約10分ほどで学校の正門前に到着します。
説明会は高等学校長・新野好通先生のご挨拶から始まりました。
(1)90年の伝統に裏打ちされた人間形成
1927年に開校され、卒業生は42000名以上。校訓は「信頼敬愛」「自主協同」「熱誠努力」。
(2)日大二中・二高の学び
「おおらかで明るい」校風で、「自己肯定力」の強い人材の育成を目指している。
中学校の学習進度は公立中学校と同じで、いわゆる先取り授業は行わない。先取りならず「深堀り」を重視し、振り返り学習を大切にしている。
高校進学では、中入生(約240名)と高入生(約180名)をはじめから混ぜ「多様な価値観との出会い」を大切にする。
高校の男女比率は50:50、文理比率は60:40、日大進学はおよそ30%・他大学進学はおよそ55%です。
続いて教頭・入試広報室長の中島正生先生から詳細な説明がありました。
(1)広大な敷地と充実した施設
中学校舎・高校校舎・芸術校舎・理科校舎がそれぞれ独立した建物になっている。武道館・プール・4面のテニスコート。322mの4コースウレタントラックを有した人工芝グラウンド、中校庭など、おおらかにのびのびと過ごせる環境が整っている。
(2)基礎・基本の徹底、底力を養う
ノートチェックや小テストを随時実施し、「ゴーファストならずゴースロー」で進めていき、学習点検・補習講習でフォローアップする。
(3)大学入試制度改革に向けた取り組み
次年度よりタブレットを導入する。英検受検(中1〜高2)・GTEC受検(中3〜高2)・Literas受検(中2〜中3)を全員に課していく。スタディサプリ(学習支援ソフト)の活用など。
(4)大学進学について
A 大学付属でありながら理系選択者が多い。
高2から文系・理系の2コースに分かれ、高3からさらに国公立文系・理系、文系・理系の4コースになる。
B 付属校でありながら、進路選択は多彩
3割が日大推薦、3割が指定校推薦・公募推薦で他大学、残り4割が一般入試で他大学を目指す。進学準備が15%ほどいるが、ほぼ全てが難関大学・学部を目指して浪人しているとのこと。
(4)どんな子にも居場所のある学校でありたい
中高合わせて41の部活動があり、優秀な成績を収めている部も多い。
(5)入試について
A 日程・募集人員
第1回・第2回の同時出願者は繰り上げ合格候補者順位作成の際、優遇がある。
B 2019年度入試結果
第1回・第2回ともに男子の方が実倍率が高く、その結果合格最低点に男女差がかなりはっきり出ている。
説明は以上で終了しました。
その後、中島先生と直接お話しすることができたので2〜3質問をしました。
(1)高1スタート時点での中入生と高入生の学力差
はじめは高入生の方が明らかに高いが、差はやがてなくなっていく。
(2)中入生と高入生の大学進学
日大推薦、指定校推薦・公募推薦は中入生が多く、一般入試は高入生が多くなっている。
(3)下位層の生徒でも日大に進学できるか
学部を選ばなければ、(ほぼ)全員進学できる。
説明会を終えて、この学校がまさに「進学校的付属校」あることがよくわかりました。
資料から大学進学状況について若干の補足をいたします。
(1)日大進学者124名のうち
医学部2・歯学部4・薬学部6・生物資源科学部獣医学科4
(2)指定校推薦+公募推薦(一般入試での合格者は含まず)
早稲田4+0・上智5+4・東京理科5+2・学習院6+0・明治5+1・青山学院4+0・立教3+0・中央8+0・法政8+0
(3)国公立大学(現浪合わせて) 15名(うち医学部2名)