何度でも伝えていくべき内容だと思うので、この話しはこれからもその時々に応じて、リメイクして投げかけていこうと思います。
世の中には、いろいろな障がいを持って生活をしている人がいます。
パラリンピックに出ている人たちだけが障がい者ではありません。
少しずつ、認知されてきた発達(知的)障がいですが、重度や最重度の発達(知的)障がい児者については、情報が溢れている今の時代においても、多くは知られていません。
そんな現状の中、障がいの枠を超えて、他害や自傷、物壊しや不眠、不潔行為を繰り返す
強度行動障がい児.者
について、理解のある人はどれくらいいるのでしょうか。
ただでさえ、精神や知的の障がいに関しては、身体障障がいと比べ、真実を伝えるにはまだまだタブー視されているのが現実ですから、ましてや、強度行動障がいがある方たちの生活が世間に知られる機会はほとんどありません。
たしかに、そういった方たちと接したことのない人が、パニックを起こしている彼らの姿を目にしたら、かなり衝撃的な光景だろうと思いますし、地上波では放送禁止のレベルだと思います。
彼らの中での日常は、一般的には理解し難いものなのです。
でも、私たちと同じ人間の「悪意のない生き様」です。
それらを包み隠すのではなく、ゆっくりと、段階的にで良いから、いつかはオープンにしていくことが、世間からの理解を求めて行くために必要な事だと思います。
行動援護(福祉サービス)で外出できる人は、憚る事なくどんどん外に出て行ってほしいと思います。
行動が激しくて、在宅での養育が困難なケースの場合、施設に入所する人たちがいます。
人との関わり方が、こじれにこじれた人たちですから、関係性を築くのはかなり大変ですし、こだわりや行動が半端ないです。
うんこを投げちゃう、食べちゃう、部屋中に塗りまくる人。
自分の頭が変形するまで叩き続けて、失明しちゃった人。
相手の目を狙って爪でえぐろうとする行為を繰り返す(やられた人は失明しました)人。
一晩中寝ないで、床への排尿と排便を繰り返す人。
洗面台や便器、エアコンなど、壁や床から突き出てる物全てをもぎ取り破壊する人。
これらはほんの一部を書き並べただけですが、行動には全て理由があります。
行動を分析して、支援方法を組み立て、実行して評価する。これを繰り返し行う。
こだわりや問題行動を完全に無くす事は出来ませんが、スキルのある事業所で支援を受ける事ができれば、徐々に穏やかに生活できるようになります。
落ち着いたら、施設を出てその人らしい生き方ができる場所に移れば良いと思います。
手をかければ花は咲きます。
地上波TVでは、中軽度の知的障がい児者のドキュメンタリー番組はよく放送されますが、重度の知的障がい児者や強度行動障がい者の密着なんてまず見かけません。
強度の行動障がいのある彼らだけでは無く、その家族の生活に関わる困り事は、はかり知れないものがあります。
他の障がいと同様に、多くの人にリアルな重度・最重度の発達(知的)障がい児者の生活を知ってもらい、理解を求めることが、差別を無くし、今を共に生きることに繋がるのだと思うのです。
最後に
行動を変えるための新たな取り組みを始める時、支援チームは覚悟を決めて挑みます。
行動の激しい利用者から、他害を受けて受傷するケースもありますが、家族には知らせません。
全ては業務上の事故として、労災で処理されています。
仕事だろうと言われれば、確かにそうですが、熱意が無ければ出来ない仕事です。
全国の強行支援スタッフの皆さん、家族から頂く労りの言葉を心のビタミンにして、頑張りましょうね。
