スーパーで買い物をしていたら、3人の子どもを連れた夫婦から声をかけられました。

 

誰だろう?

 

あれ、よく見たら〇〇君と、奥さんの〇〇さんじゃありませんかびっくり

 

久しぶりに見ると、少し太ったかな(笑)

 

 

 

彼らは、20年くらい前に私が配属されていた授産施設の利用者さんたちです。

 

そう、彼らには軽度の知的障害があります。

 

 

 

 

 

当時、その施設では男女交際厳禁で、就職することを最優先に支援(当時は指導と言ってたな〜)していました。

 

そうは言っても、10代〜20代前半の若者が、人を好きになる気持ちを抑えることが出来るわけありません。

 

私は、密かに彼らを応援していましたが、上司や先輩職員は頑なに恋愛禁止、ましてや結婚するなんて絶対ダメだと言い、私の考え方は間違っていると怒られました。

 

上司は、自分の生活がままならない知的障がい者同士が結婚しても、子どもを養育できるわけがないと言いました。

 

 

 

当時は福祉サービスの過渡期で、障がいのある人たちが地域で暮らためにはどうすれば良いのか、いろいろ試行錯誤している時代でした。

 

先ずは、就職先を探す。(ジョブコーチたくさんやりました)

 

生活の場を確保する。(当時は脱施設=グループホームでの生活)

 

個人の生活を成り立たせることが最優先で、それ以上のことを考える余裕がなかったのかなと思います。

 

今では当たり前の事が、まだ出来なかった(許されなかった)時代です。

 

結局、彼らはそれぞれ、一般企業に障がい者枠で就職し、生活の場はグループホームに決まりました。

 

 

 

彼らが結婚したのは、それから数年後の事でした。

 

自分たちの生活を頑張りながら、愛を育んできたのですね。

 

はじめは反対していた家族から理解と協力を受け、結婚して独立しました。

 

そして、3人の子宝に恵まれました。

 

夫婦仲睦まじい、笑いの絶えない良い家族です。

 

彼らの生活は楽ではありませんが、豊かな人生だと思います。

 

 

 

私は、今でも授産施設を卒業した利用者さんとの付き合いがあります。

 

何年経っても、気さくに声をかけてくれる、彼らの心はピュアです。

 

こういう付き合いがずっと続くと良いなと思っています。