私が自閉症児者と関わるようになってから、早いものでかれこれ30年になります
現場に出て初めて担当したのは、今で言うところの自閉症を有する強度行動障がい児でしたが、当時の法律では精神薄弱児者と一括りに呼ばれていました
手帳では最重度、重度、中軽度と区分けされていましたが、自閉症も知的障がいも、その特性に配慮されることなく支援されていました
今では考えられない環境で生活していた彼らですが、不思議と命に関わるようなパニックを起こす子は少なかったように思います![]()
なぜそうだったのでしょう、、、、?
現代の自閉症支援は、本人が理解しやすいように、例えば始まりと終わりを明確にするなど、行動を構造化するのが基本ですが、一旦それが上手に行くと失敗を恐れるあまり同じ行動を続けるような支援になりがちです
家族は、子どもがパニックにならないようにと、彼らのルーティンを崩さないよう必死に頑張ります
でもね、それって実は、本人にも家族にとっても最良の支援とは言えないのかも
お互い辛いしね![]()
良かれと思って毎日同じ行動が出来る様な環境を苦労して整えても、ある日突然大パニックを起こす時があります
様々な要因があると思いますが、アセスメントから見えてくるのは生活リズムのマンネリ化です![]()
私たちとは違い、重度の自閉症児者たちは、自ら生活に変化を付けることが出来ません
毎日同じ景色、同じ生活リズム、刺激のない生活の繰り返し、、、、
今回のコロナ自粛で体感した人も多いと思いますが、私たちがそれを我慢する事は容易ではありません![]()
人間、毎日同じ生活をしていたら飽きてしまいますから、私たちは年齢に応じた刺激を求めて様々な活動をしますし、対人関係を求めます
実は、それって自閉症の人たちも同じです
自分の思いをコントロール出来ない彼らが、手っ取り早く刺激を求める方法はパニックを起こす事なのでしょう
騒げば人と大きく関わりますから、刺激的だと思います
でもね、あまりよくないですよね![]()
実年齢にあった生活環境を整えることで人は成長します
これは、私たちと全く同じことで、障がいの有無は関係ありません
冒頭に記した、30年前に受け持った強行の自閉症児は、集団生活のなかで小さな行動は起こしましたが、大きな問題となる行動が出なかった
それは多分、日々の生活の中に適度な刺激があったからだと思います
生活の軸はブレないようにして、合間の活動時にサプライズを取り入れる
与える変化や、求めている刺激の程度は人それぞれで一概には言えませんが、基本は実年齢に即したものでだと思います
知的な遅れがあろうとも、同年代で流行しているものを基本にアレンジして生活を組み立てると良いと思います
一昔前と違い、今は在宅でも様々な福祉サービスを利用して社会参加することができるようになりました
措置の時代とは違い、今は自分たちで好きなところを選ぶことが出来ますし、知識や経験のあるスタッフを抱える事業所が身近に多くあります
(増えすぎの感がありますが、質を見抜く事は容易だと思います)
福祉サービスを上手に利用して、コロナに負けず生活が豊かになることを祈っています![]()
家族、友達、神様に感謝(^^/