おはようございます。布施淳です。
年に1回は健康診断をしている方も多いと思います。
会社や区や市の健康診断を受ける方、そして、自主的に人間ドックを受ける方、様々かと思います。
当然、採血を含めた諸検査を受けることになります。
さて、この採血。
「正常値」なるものがあります。
これは、病気のない方のうち95%の方が収まる範囲の値、のことです。
「正常値」というより、「基準値」とか「基準範囲」と言った方がよいかもしれません。
この範囲を逸脱したからといって、必ずしも「異常」ではないわけです。
なぜなら、5%の方は、病気がなくても、この範囲を逸脱するのですから。
健康診断や人間ドックの検査項目が増えると、どんなことが起こるでしょう。
X種類の検査結果が正常値に収まる人の割合=(0.95)X
1つでも正常値を逸脱する人の割合=1-(0.95)X
ですから、
検査項目が1つなら、正常値を逸脱する確率は5%。
検査項目が2つなら、正常値を逸脱する確率は10%。
検査項目が3つなら、正常値を逸脱する確率は19%。
検査項目が10個なら、正常値を逸脱する確率は40%。
検査項目が30個なら、正常値を逸脱する確率は64%。
検査項目が90個なら、正常値を逸脱する確率は99%。
項目数が増加するにつれ、「偽陽性」(病気がないのに、正常でない結果が出てしまう)が増えます。
そのような結果が出てしまうと、病気かもしれないので、一応、病院で詳しく調べてもらってください、、、ということになります。
会社を休んで、混雑する病院を受診することになります。お金もかかります。
病院も、更に混雑します。
健康診断や人間ドックは、項目数が多ければ多いほど、優れたサービス、、、ということではないのです。