教育課程が始まり一ヶ月程経ち体力もついてきて、そこそこ慣れてきたころ事件がおきました。

他の区隊でいじめが起きたそうです、、 

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、教育課程は、何かと理由をつけられては連帯責任と銘打って腕立て伏せなどをさせ体力をつけさせます。

一つの区隊に60人くらいとすれば、その中にはもちろん言われた事を言う通り出来ない子や、訓練についてこれない子なども出てきます。教育課程ではそういう子のせいで、かなりみんな苦労させられます。 

自衛隊ではそういう隊員のことを「エース」と言います。語源はわかりませんが、問題起こす奴や、迷惑かける奴はエースと言われます。

そのエースの度合いにもよりますが、あまり酷すぎると班の中でいじめに近い現象が起き始めます。 

そりゃーまぁそうでしょう。みなさんも心当たりあるのではないでしょうか? 

職場で間違いばかり起こす社員。その人だけが怒られるだけならまだしも、その人のせいで尻拭きさせられたり、その人のせいで連日残業、その人のせいで上司が毎日機嫌が悪くとばっちりなどなど。その本人は、反省してると思いたいですが、またすぐに、やらかして無限ループに突入、、、自衛隊の教育課程ではそのエースと言われる人物と24時間ずっと生活し、かなり連帯責任というとばっちりをくらいます。 

お前、まじでふざけんな! 

いい加減にしろ!

お前辞めろや! 

こんな口だけで済めばマシです。

みんな必死ですからね。そのうち手が出始めます。 

それが、エスカレートしてイジメになり今回それが発覚しました。  

夜21時頃でしょうか? 

外から「イチ!イチ!イチニー!」駆け足のペースでの掛け声が聞こえるではないですか、、

みんな、どこの班がやらかしたとかいな?と興味津々で外を見ます。 

そこには、、、 

迷彩服姿で鉄帽被って走らされている5区隊の姿が、、、

「なんか、いじめあってバレたらしいよ?」 

「まじで?」 

よく見ると、先頭走っている班員の数名の顔から血が出ているではありませんか、、、 

走っている最中、班長及び班付が後ろから蹴ったりと体罰を与えています。

「痛みがわからんとや!俺達が教えてやるたい!」と怒号が飛び交います。

そりゃーいじめで自分達も散々ぶん殴っていたでしょうからね。

僕個人としては、仕方ないやろな。と思います。ですが、班長班付も怪我させてますからね。タダでは済みません。 

次の日みんなの前で謝罪させられ、怪我させた隊員の親と話し合いをしたそうです。

ですがいじめをしていた親とはちゃんと話し合いをした上で解決したそうです。

いじめられた隊員は退職しました。

いじめをした隊員が1人の人生を狂わせました。 

本当に許せませんね。 

自衛隊では、言われた事が出来ない人、失敗ばかりする人は精神的にかなり苦労します。 

これは、僕は断言できます。 

ちなみに、当時は走っている時にバテて、倒れ込んだ時などは強制的に立たされて走らされていました。ついていけなくなると後ろからよくぶん殴られたものです笑 

自衛隊では、ぶっ倒れて意識無くなるとか、下半身にガチで力入らなくなって失禁とかしない限り基本的には、自分で限界を作って諦めてると判断され、甘えるな!まだ走れろうが!と言ってぶん殴られながら走らされます笑 

今は知りませんけどね笑 

では、またー😊