本当の文学は、鰯の頭も信心からで、何でもかんでも崇めるところから始まる。その点、中年の年齢になると、例えば、夏目漱石と聞いただけで、ああ、あれか、知ってる、つまんない、松尾芭蕉と聞いただけで、ああ知ってる知ってる、まあ、普通だな、となり、新鮮な驚きがない。
しかし、産近甲龍卒業勢は、そうではない。夏目漱石?あの偉い先生でしたね、教えください!と下から出る。なぜなら、あまり、もともと教養がないので。
しかし、この低姿勢、無知の知の徹底が、学問をするには必要だと思う。
夏目漱石?ああ、知ってる知ってる、つまんない!
では、学問の始まりようがないのだ。夏目漱石について知ってることがあるかもしれないが、知らないことをどんどん探す低姿勢こそが、中年以降では必要だと思われる。
初心忘るべからず。