いつも、キンキンに尖っているジェフ・ベックは、なぜ尖っているかと言えば、ロックなのに、ジャズ要素を前衛的に活用してフュージョンという音楽を生み出してガンガンやり込んでいたからだが。

そんな彼が数少なく定番の1625などの循環進行に十年一度返ってくるイメージが、数曲の名曲にはある。例えばpeople get readyなど。この単純な進行の曲が何故映えるのかといえば、やはり、さんざん前衛的な音楽をやってきたジェフ・ベックが、改めて定番に取り組んでいるからだろう。定番とは真逆のことを追求すれば、定番についても、定番以外についても、はたまた音楽というものについてもかなり学びが深まる。その増大な学びを持ち、高い見識から演奏するから、この定番曲がかなり映える。情に訴えかける。



そこで、私も考えた。

さんざん十年ぐらい、苦手な自分にとって新しいジャンルを追求してから、また定番や今取り組んでることに戻ってくれば、果たして成果が大きく出るのではないか。

それでも、やはり、私は別のことに忙しいのである。