ディップの前期、経常益横ばいの6億2900万円

 ネット求人広告のディップは9日、2007年2月期の連結経常利益が前の期比ほぼ横ばいの6億2900万円になったと発表した。従来予想は3億5000万円と44%の減益を見込んでいた。求人サイトの認知度向上のための広告宣伝費を抑制した。新人社員の生産性が上がり、中途採用人数を計画より減らせたことも寄与した。

 売上高は従来予想を約4億円下回り、62%増の84億円。派遣スタッフ向けサイトの売上高は約2割増の23億5000万円前後と計画を下回った。掲載件数が伸び悩んだほか、単価下落が進んだ。アルバイト向けサイトは約8割増の46億円前後とほぼ計画通り。外食・小売店など人手不足が深刻な企業からの広告出稿が伸びた。

 純利益は48%減の1億8000万円だった。従来予想は1億300万円。業務用システムの除却損など特別損失が膨らんだ。


http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20070409AT2E0901109042007.html