パソナの6月―2月期、経常益23%増・人材紹介が拡大

 人材派遣大手のパソナが28日発表した2006年6月―07年2月期の連結業績は、経常利益が前年同期比23%増の67億5900万円だった。企業の採用意欲が引き続き強く、好採算の人材紹介が拡大。売上高総利益率が0.2ポイント改善した。長期間働く派遣スタッフが増え、募集費を抑制できたことも利益を押し上げた。

 売上高は15%増の1707億円。このうち主力の人材派遣部門は14%増の1541億円。金融や製造業を中心に引き合いが増え、事務職や営業・販売職の派遣が好調だった。

 月平均の派遣人数は13%増の約4万2000人。05年から06年にかけて派遣スタッフの時給を引き上げた効果や福利厚生の充実で、長期間働くスタッフが増えた。イベント型登録会を強化し、新規登録者も10%増の7万3800人と伸びた。純利益は20%増の31億2300万円。

 07年5月期通期の連結業績は従来予想を据え置いた。売上高が前期比16%増の2359億円、経常利益は17%増の91億5000万円となる見通し。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000015-yom-bus_all