新人研修特需、採用増え会場争奪・旅行会社へ依頼増加
 企業が今春の新卒採用を大幅に増やしたことで、旅行会社やホテルに“研修特需”が生まれている。自前の研修施設を手放した企業が多いうえ、今年は新入社員の定着を狙い研修が長期化、会場の奪い合いが激化している。旅行会社は細かいニーズに応じてサービスを拡充、ホテル業界では客室やレストランを研修会場に改装する動きも出るなど、特需対応を急いでいる。

 トップツアーでは4月の企業からの研修受注件数が全国で29社あり、就職氷河期だった5年前に比べ約7倍に増えた。日本旅行も4月は受注が前年より2割増え、昨年は1社600人が最多だった参加社員数も「今年は900人の企業もある」。JTBでは都内開催分の4月の受注は30社と前年の1.5倍。研修人数も「昨年は1社200―300人が中心だったが、今年は400―500人の企業が多い」という。 (17:38)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070323AT2F2300H23032007.html