天国から来た大投手 十二、ワンダーボーイ 214 | 六月の虫のブログ

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翌朝早く、森次郎はオヘア空港にジュディを迎えに行った。森次郎は、ジュディがゲートを出たところで抱きついた。二人は軽くキスを交わした後、タクシーでホテルに向かった。サンフランシスコを夜中に発ったジュディは、ホテルに着くと仮眠を取ることにした。彼女が寝ている間、森次郎は、浩輔とともにいつものトレーニングに励んだ。浩輔は、ジュディがきれいになったと絶賛した。森次郎は、うなずいて「スリーピング・ビューティ」とまだ眠っているジュディを見つめた。

浩輔とのトレーニングが終わった後、部屋に帰るとジュディはシャワーを浴びていた。「まだ時間かかる」と訊くと「モリ、一緒に浴びない」とジュディが誘った。

森次郎が日本食に飢えていたので、二人はケルチさんに連れて行ってもらったことがある『はっぴ寿司』で、ランチを摂ることにした。『はっぴ寿司』は、同じシカゴにある大リーグチーム、シカゴのノースサイドにあるカブスの本拠地、リグリーフィールドの近くにある。『はっぴ寿司』の大将は、二人を覚えていた。二人が上寿司定食を注文すると、大将はトロの手巻き寿司を二人にサービスしてくれた。大将は、森次郎がホワイトソックスの選手だとは知らない。ジュディが綺麗だからと言ってサービスしてくれたのだった。




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