天国から来た大投手 十一、卒業 200 | 六月の虫のブログ

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フォスター先生へのスタンディング・オベーションの後、卒業生達は森次郎に向かって「モリ、スピーチ」と大合唱した。森次郎はためらったが、デニスやゲイに促されて立ち上がった。「僕にとってネイサンは大きな存在でした。生きる喜びと勇気を教えてくれました。でも、ここにいる皆さんの存在も僕には大変大きなものです。合衆国に来たばかりで何も知らない僕に忍耐強く接してくれたキース先生やコーチ・ウイルソンの優しさに感謝したいと思います。兄のようなヤング・コーチにはリーダーシップの大切さと選手の心の掌握術を、クリーグ・コーチにはバスケットの楽しさとメンタル・コントロールの大切さを、ミスター・Zには勝利への執念と厳しさ、そして考えることを教わりました。ミスター・Z、余計なことかもしれませんが、健康のためにもう少し減量して下さい。フォスター先生はじめ先生方、僕を諦めず指導してくれたことに感謝します。最後に、クラスメイトのみんな、愛しているよ。もし僕が大リーグに上がったら、オークランドやサンフランシスコの球場に応援に来てね。ホットドッグくらいはおごるよ。僕はみんなと一緒にロバートソン高校を卒業できたことを誇りに思っています。皆さん、本当にありがとうございました。ゴードン校長、メグをよろしくお願いします」と言ってネイサンがよくしていたように、右腕をお腹に、左腕を背中に回してお辞儀した。




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