天国から来た大投手 十、レッツ・プレー・ボール 182 | 六月の虫のブログ

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試合は、ネイサンのホームランを無にしないためにも再開することになった。試合はネイサンのホームランで、三対二でパンサーズが逆転している。最終回、五回の表を零点で抑えれば、パンサーズが勝利する。結局、パンサーズのエース、ジョシュは最終回を三者凡退に抑え、チームは勝利した。この試合のヒーローはもちろんネイサンだ。ジョシュは「モリ、次の試合、頑張ってね。僕達、一足先にネイサンのいる病院に行っているから」とスタンドにいる森次郎に声を掛けた。森次郎はパンサーズの選手達を呼び止めると、グランドに駆け下りた。「ありがとう。ネイサンに僕もすぐ行くからと伝えてくれ。ところで、ナイスピッチング」とジョシュに言った。「みんなもグッドゲームだったね」と選手達とハイタッチを交わした。「モリ、応援できなくてごめんね。フォースが守ってくれますように」とネイサンの親友、ゴーディが森次郎の腰に手をまわした。この時、森次郎の目に涙が込み上げてきた。「みんな、ありがとう」と日本流に頭を下げた。



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