一月二日の昼過ぎ、ジュディは森次郎をロバートソン高校に送ってくれた。二人は、森次郎の寮の部屋に荷物を置くと、メグとネイサンのアパートを訪ねた。メグが二人を出迎え、森次郎の頬にキスをし、ジュディとは握手を交わした。二人がアパートに入ると、ネイサンが「モリ、ジュディ」と嬉しそうに駆け寄ってきた。森次郎はネイサンを抱き上げ、ジュディはネイサンの頬にキスをし、共に抱き締めた。森次郎はメグから手編みのセーターをネイサンからは彼自身が描いた森次郎がフットボールで活躍している時の絵をクリスマスプレゼントとしてもらった。二日後、メグはネイサンを連れて、サンフランシスコのジョンの病院に行く予定だと教えてくれた。メグは、ジュディにお礼を言った。
ジュディは、寮の部屋に戻ると「メグに少し嫉妬した。だって、手編みのセーターだなんて」と森次郎に言った。森次郎は「ジュディ、それは考え過ぎだよ」と言い、「ジュディ、この一週間は本当に楽しかった。こんなに幸せで、リラックスできた日々はないよ。ジュディ、ありがとう。愛している」と照れずに続けた。ジュディは「嬉しいわ。モリ、私も愛しているわ」と言って唇を合わせた。
スティーブンソン高校