『もう一つのマネー・ボール タンパベイ・レイズ編』と『同 ジョー・マドン編』に続いて、今回はボストン・レッドソックス編です。
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昨シーズン最下位に沈んだレッドソックスが、今シーズンは世界一に。
去年と今年、いったい何が変わったのか?
ボストンの選手の年俸総額は1億5900万ドルで全体の4位(ちなみに元祖マネー・ボールのオークランドは6700万ドル、タンパベイは5700万ドルでそれぞれ26位と28位/30球団中)です。
一昨年、そして昨年のレッドソックスは多くのトラブルを抱えていました。
一昨年は、試合中、登板予定のないエースピッチャーや選手がベンチ裏で、ビールを飲んだり、トランプで遊んでいた。
昨年は、監督とそりが合わない選手をトレードで追い出したり、チームがばらばらだった。
今年はどうだったのか?
以前から主力選手たちの信頼を得ていた元投手コーチ、ファレル現監督をブルージェイズから呼び戻しました。
そして、新戦力を補強するときに重要視したのが、選手の性格です。
試合中にビールを飲むなんてとんでもないし、まして公然と監督批判をする選手も要りません。そこで、レッドソックスは、まじめで、ベンチの内外で模範となりえる選手を新戦力として他球団から選んだそうです(上原投手もそのうちの一人)。
実は、選手の性格は、元祖マネー・ボールのオークランド・アスレチックスも重要視しています。『マネー・ボール』の本にも書いていますが、ドラフト候補の選手たちの生い立ちや性格を徹底的に調べるのです。
親が麻薬やアルコール中毒だったり、家庭内暴力があった家庭の選手は採りません。性格が短気で陰気な選手も採らないそうです。明るくて、楽天的な性格の選手のほうが伸びる可能性が高いのです。
特に打撃は技術的なものより性格的なものがモノをいうとのことです。
出塁率や長打率がモノをいう元祖マネー・ボールの考え方ですが、その出塁率や長打率を上げる一番の要素が選手の性格なのです。
これ(性格)は、野球に限らず、仕事人、いや人間として、成功する上で重要な要素だと思います。
最近、嫌なことが多くて暗い気持ちになっているあなた。明るく、楽しく、いきましょう!嫌なことでも、何とかなるって・・・そう思いましょう。多くの場合、本当に何とかなります。
選手としての素質はずば抜けていたけど(ドラフト1位)、短気で完ぺき主義者だったビリー・ビーン(マネー・ボールの主人公)は、選手としてはパッとしなかった。自分を反面教師に、選手の性格の重要性を痛感した!?