1926年にサウスランド・アイス社という氷を作っていた会社の工場の前で従業員の一人がパンと卵を売り始めたのがセブンイレブンの始まりです。冷蔵庫もない時代、食品と氷の組み合わせは絶妙だったわけです。
時は流れて、私の学生時代、1970年代後半から80年代前半のアメリカ。
セブンイレブンは、わざわざ行く店ではなく、何かのついでに行く店、他の店が閉まっているので仕方なく行く店でした。私の場合、”ひまわりの種”を買いにセブンイレブンに行くくらいでした。それは、セブンイレブンで売っている”ひまわりの種”が一番おいしかったから。
当時、面白いと思ったセブンイレブンに関するジョークを紹介します。
「ヘイ、あなたは、セブンイレブンがなぜ”セブンイレブン”っていうのか知ってますか?それは、”セブンイレブンは我々人類が払うべき値段よりも7%から11%高く商品を売っているから”です」。
このころから、セブンイレブンはガソリンスタンドに併設した店舗を持つ競合他社に押されていきます。コンビニは所詮ガソリンを買いに行くついでに飲み物やスナック、雑誌や新聞、タバコを買う店だったのです。
だって、わざわざ”我々人類が払うべき値段よりも7%から11%高く商品を売っている店”に買い物に行かないでしょう?
私が”ひまわりの種”を買いに行っていた近所のセブンイレブンは、駐車場にガソリン売り場を作りました。ガソリンも”我々人類が払うべき値段よりも7%から11%高く売っている店”でしたが・・・。
セブンイレブンも独自のメキシカンフードのブリトーやアイスの入ったコーラなどのドリンクをプロモートしたり、頑張っていましたが・・・。
1980年代前半、セブンイレブンは倒産しかけます。そのとき、資金を提供してセブンイレブンを救ったのが日本のイトーヨーカ堂です。
私はほとんど利用しませんが、日本ではコンビニが何かのついでに行く店ではなくて、わざわざ行く店になっているのでしょう。
我が町でもアメリカとは逆でガソリンスタンドを廃業してコンビニを始める人やガソリンスタンドにコンビニを併設する人が増えています。
ガソリンスタンドを併設しているコンビニ。