六、裕香と弘子 (つづき)
弘子の家に着くと、家には誰もいなかった。両親はクラッシックのコンサートに東京まで出かけていて、帰ってくるのは十一時くらいになると弘子宛のメモが残してあった。弘子は事情を説明し「ごめん、森次郎。帰るのが十一時過ぎてもいい」と訊いた。森次郎は「いいよ」と言うとソファに腰掛けた。弘子は冷蔵庫の麦茶を注いだグラスをテーブルに置くと森次郎の横に座った。弘子は森次郎の肩に身を寄せると、「ねぇ、森次郎、もう一度この前みたいにキスしてくれる」と言って森次郎を見上げた。森次郎は、ゆっくりうなずくと弘子の唇に吸い込まれるように、唇を重ねた。二人は激しくキスをした。森次郎は弘子のティーシャツに手を入れると、ブラジャーの下から弘子の左胸を直に触った。二人はソファに倒れこみ、キスを続けた。長い長いキスを終え、森次郎は顔を離すと弘子を見つめた。弘子は目を閉じ、彼女のティーシャツもブラジャーも首元までめくれ上がっていて、胸があらわになっていた。森次郎の動きが止まったので、弘子はゆっくり目を開け、「どうしたの」と尋ねた。森次郎は、深呼吸すると「これ以上続けると、理性を失いそうだから」と言った。弘子は起き上がりながら「私は森次郎のことが大好き。森次郎は私のことどう思っているのか知らないけど」と言った。森次郎は「俺も弘子のことは大好きだよ。胸もでかいしね」と視線を弘子の胸に向けながら言った。弘子が「茶化さないでよ。私は真剣なんだから」と言うと、森次郎は弘子を抱きしめ、キスをした。森次郎は弘子の胸にもキスをし、ショーツの中に手を入れた。弘子が腰を浮かしショーツがひざまで下げられたとき、玄関のドアが開く音がした。弘子は急いで洋服を整えようとしたが、ブラジャーのホックは外れたままだ。弘子はそのままトイレに走った。
翌日、浩輔といつものようにトレーニングをし、弘子と待ち合わせて早慶大学の野島監督を訪ねることになっていた。弘子は白のワンピース着て現れた。「弘子ちゃん、大人っぽいし、美人だね」と浩輔の声がした。森次郎は確かにと思いつつ、弘子をまじまじと見つめた。弘子が森次郎の前まで来ると、弘子は「変?」と訊いた。森次郎は「いいや、どこのスーパーモデルが来たのかと思ったよ」と真顔で答えた。弘子は「笑顔で「ありがとう」と言いながら森次郎に腕を絡めた。
つづく・・・
