2011年、アメリカでは映画のチケット販売が不振だったようです。
前年に比べて、チケットの売上げが5億ドルも減って、1990年代半ばの水準まで落ち込みました。
理由は、
・ 不景気で、映画は割高な娯楽になった
・ ファミリー向けの映画が多くて、十代の若者や子供がいない大人が映画に行かなかった
・ 今年公開された映画には暗い映画が多かった
・ オンラインなど手軽に自宅で映画を観られるようになった
こんな感じです。
期待された3つの作品、”Green Lantern”(グリーン・ランタン)、”Cowboys & Aliens”(カウボーイ&エイリアン)と”Mars Needs Moms”(マーズ・ニーズ・マムズ)。これら3作品の制作費の総額は、1億5千万ドルで、3作品を合わせたチケット売上げの総合計は、たったの3900万ドルでした。
大赤字です!!
映画館で見るメリットは、
・ 大スクリーンで迫力のある映像が楽しめる
・ 大音量で臨場感のある音声で聞ける
・ 集中して観れる(自宅だと誰かの邪魔が入ることも・・・)
こんなところでしょうか?
最後に、アメリカで映画館に出かける費用について考えてみます。
(1) 映画のチケット代 10ドル
(2) ポップコーン代 6ドル
(3) 飲み物代 4ドル
合計、一人当たり20ドルかかります。これが、四人家族だと80ドルもかかるわけです(日本だともっと高いけど・・・)。もちろん、このほかに車のガソリン代や駐車場代が加わります。
一方、自宅で映画を観ることにすると、
(1) DVDプレーヤー代 40ドル
(2) DVDレンタル代 4ドル
(3) ポップコーンと飲み物代 10ドル
合計54ドルで自宅で映画を楽しめます。次回からは、DVDプレーヤが要らないので、14ドルで映画が楽しめることになります。
さて、年末年始は、どの映画を観に行きますか?
もう、このようなクラッシックな映画館は存在しないのかなあ?