ベースボール
三〇、練習試合 (つづき)
週末、デイヴたちと久し振りにボウリングに行った。ベースボールのチームに入ってからは、ずっとチームのウインドブレーカーを着ていた。ウインドブレーカーは、袖がゴールドで、胴のところがダークグリーンで、右胸のところには背番号(11)が刺繍してあり、背中にはアイリッシュとプリントされていた。私は非常にこのウインドブレーカーが気に入っていた。
チームメイトたちと一緒に遊んでいるときも楽しいが、やはり少しはどこかで気を使っているようだ。デイヴやボブやリックたちといるときは、全然気を使わなくてもいいし、多少のわがままも言える。デイヴもパーティーの後、遠いハーシャーまで私を送らなくてもよくなった。確かに、学校の行き帰りにスコットの車の中で、シェリーの手と遊ぶことはできなくなったのは残念だが、デイヴたちと近くなったことと、ベースボールができるようになったので、プラス・マイナス・ゼロ。いや、プラスのほうがマイナスより上だ。
つづく・・・
前。
後ろ。
少しかび臭かった。洗濯しないと・・・。
注意: 『十六歳のアメリカ』は、私の体験を基に書いていますが、フィクションです。