十六歳のアメリカ Vol.100 | 六月の虫のブログ

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二七、カーシャウ家へ (つづく)


 式が終わると花嫁、花婿と記念写真を撮ってもらった。花婿は、この後開催されるレセプション(披露宴)に誘ってくれた。カーシャウ夫人は私にウインクすると、花婿に私たちもレセプションに行く予定でいると伝えた。時間があったので、一度帰宅してからレセプション会場に出かけた。

 レセプションは、非常にカジュアルなもので、食べ物も飲み物もセルフ・サービス形式だった。テーブルや椅子は部屋の隅に追いやられていて、部屋の真ん中はダンスフロアとして広く開けてあった。舞台では、バンドが音楽の演奏準備をしていた。食事が一段落する頃にバンドが演奏をはじめ、多くのカップルが部屋の真ん中に出てきて踊りだした。レセプションでは、ダンスで互いの家や友人との親睦をはかる。カーシャウ夫人に誘われて、彼女と一曲踊った。その後は、花嫁の友人たちとスローな曲を数曲踊った。私がコーラを手に休憩していると、花嫁が私のところにやってきて、ダンスに誘ってくれた。非常に光栄なことだ。彼女と踊ったのはスローな曲だったが、彼女は、この日私が踊ったどの女性よりも私にからだを密着してきた。ダンスは彼女に完全にリードされたままだった。曲が終わって私が彼女にお礼を言うと、彼女は黙って私の口にキスしてくれた。彼女の幸せを私に分けてくれたんだと感動した。


 つづく・・・




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 アメリカのレセプションは、おおむねこんな感じだ。音楽は生バンド。みんなとにかく楽しく踊る。経費は花嫁の父が持つらしい。アメリカでも結構多くの結婚式やレセプションに出席したが、とにかく楽しい。

 


注意: 『十六歳のアメリカ』は、私の体験を基に書いていますが、フィクションです。