アメリカに住んでる友達が刑務所に入った話の続きです。
チビの日本人の彼女がデカイアメリカ人の旦那と喧嘩して警察の前でパチンと旦那を叩いたのが虐待で、警察官に取り押さえられて、ちょっと嫌がったら公務執行妨害の重罪のところを1カ月の懲役で刑務所送りにされた、、、、という内容です。
娘ちゃんに、マミー、あのオレンジ着るの！！って笑われて送られた彼女。
これ↓
もちろん着たらしい。
まず刑務所着くと彼女が思ったのは、、、
寒い、、、、。
なんかすごい寒かったらしい。
「あのオレンジだけじゃ、すんごい寒くてさ！皆、中に何か着てるのさ！」
ブログに書いた通り、それまでは牽制張って、何されるか分からん！と意気込んでた彼女、、、。ダークな部分は沢山経験してきてる彼女なので、ある意味経験豊富で強いのは強いが流石にアメリカで囚人になるとは予想してなかったハズ。
大勢いる囚人でアジア人は彼女だけ！！もちろん目立つ！！
入った早々、寒さに震えていると、前から体格のいい白人女性が！！身構える彼女。すると、、、
「あんた、寒いんでしょ？そんなカッコじゃ寒いでしょ。これ着な」
と、渡されたのは長袖下着シャツに靴下。
「たださ、すんごいボロボロだったの！穴だらけで。それ見たとき、この人一体ここに何年いるんだろ、、、って思ってさ」
「差入れとか物は受けられないけど、お金は身内から外から送ってもらえるのさ。二週間とかかかるけど。旦那に貰った金で、すぐ靴下とシャツ買って、その人に『ありがとう、初日で緊張してたのにすごく嬉しかった』って返したよ」
想像してたのと違って、中にいる人達は皆優しくていい人ばかりだったらしい。
ドラマでの知識やけど、刑務所でも色々あるらしいから、そこいいとこだったんじゃないの、って言うと
「いや、それがさ、ある日さ『あんた、ここの刑務所知ってる？五本の指に入る最低の刑務所なんだよ』っていわれた笑笑」
というのも、locked up, 房の中に23時間いないといけなく、1時間しか房から出られなかったらしい、、、。
その1時間の間にシャワー浴びたりしないとダメらしく。頭おかしくなるやん、、、言うたら、なるよ、精神的にやられるよ、って。
「二人部屋でしょ、クソ狭い中で、クソするとクソ臭いし（彼女の言い方そのままです）、相手にも気遣うじゃん？だからまずペンピになるのさ」
「ご飯もゲロみたいで、誰に聞いても何入ってるか分からないのさ。んで、それ食べると絶対ゲリすんの。それでまたクサイでしょ。けど、食べの他にないからさ。食べてゲリするか、食べずにいるか、どっちかしかなくて。痩せたわ」
そりゃ、痩せるわ、、、。
「一人さ、すっごい可愛い黒人の子がいて、すんごい明るくて誰にでも、ハーイって話しかけて。背なんて私より小さくて可愛いの！なんでこんないい子がこんなとこいるんだろ、、、って思って他の人に聞いたら
『ああ、あの子殺人だよ。多分一生出られないよ』
って。ほんと、ビックリしたわ、、、」
他にも色々な人はいたけど、特に意地悪な人はいなかったし皆すごく普通だったらしい。
「当たり前だけど、皆、犯したくて犯してる訳じゃなくて、金がなくてやったとか、生活の為に仕方なくやった人も多い。基本的に根っからの悪人なんていないんだなと思った」
「アメリカは犯罪歴が内容どうであれ一生着いてまわるし、開示されてるからすぐ分かるのさ。まず犯罪歴あると家が借りられないからさ。仕事も履歴書に犯罪歴書く欄あるし。そしたら出ても家はない、仕事はない、で、また犯罪犯すのさ。それの繰り返し。アメリカ、早く気付けよ、って感じなんだけど。最近やっとなんか言われてるよ」
彼女は今、旦那と別居中なので、家を借りるとき借りられなくて、旦那名義だそう。
お金がない、犯罪犯す、治安悪い、この悪循環。
お金があればアメリカは住むには最高。金さえ積んで高い敏腕弁護士雇えば保釈もされる。
治安の良い地域は住むのにも高いのでお金がないと住みたくても住めない。住む場所で学区地域が決まるので、お金が無いと子どもを良い学校に行かせたくても治安の悪い学校にしか行かせられない。
それである黒人のお母さんが息子を違う学区の学校にやっていたのがバレて懲役を食らったという事件が少し前にあったらしい。
なんとも世知辛い、、、。
刑務所に入って、皆すごく普通で、何か誤ってここにいるだけで、根っからの悪人はいない、と感じた、という彼女の言葉が印象的でした。
ほんと思ってもみない些細なキッカケで起こる犯罪も多いかもしれないです、、、。