3/11に帰宅困難者になり千代田区の職場に泊り込んで土曜の朝に帰宅し、休み明けの3/14(月曜日)には自宅近辺の交通事情で通勤がままならず休みをとり、翌日からやっと通常の通勤に戻った。
とは言え、計画停電もあり毎朝その日の交通事情を確認してから出かける日々。
スーパーのインスタント食品、炭水化物系の食品棚は空っぽになった。
そんな中で、通勤していて出会った二組の若者のおしゃべりは面白かった。
5時きっかりに退社して電車に乗ると意外と空いていて、普段だとあり得ないのに御茶ノ水から座れてしまった日、隣には大学生の男の子二人が座っていて、食に関して話している。
「計画停電になったら冷蔵庫のものがだめになるよね」
「まだ気温が高くないから大丈夫なんじゃない・・」
「買い物に行ったら野菜がないんだよ、買い置きしたいけど、冷蔵庫には米が入っていてあまり入らないんだよ」
「えー、そんなに買っとかないでも大丈夫だよ、野菜なくても米があるなら大丈夫じゃん・・」
「だって、栄養のバランスが悪くなるじゃない」
「うーん、お米があるなら大丈夫だよ思うよ・・」
こんな非常時に栄養のバランス云々かんぬん言うんじゃない!とお説教したくなるよな軟弱な大学生に対して、その友人は穏やかに「大丈夫だよ」を繰り返している。
やさしいお友達だなと思いつつ、その関係性はなぜか病んだ感じがして奇妙な違和感をかもし出していた。
その次の日、また5時きっかりに退社して、今度は男女の大学院生らしいカップルが私の横に立っていた。
男の子が言う、「スーパーには何にもないよね、米もなかった」
「そうね、」女の子が言う、「何でみんな焦って買うんだろう・・」と男の子。
「ホントだよね、私、買い物のレジ袋を三つ以上抱えてる人見ると、イラッとしちゃう」
私は、この健康的な反応にホッと胸をなでおろし、前日の奇妙な二人組みを忘れることにした。
