容疑者Xの献身の小説を、ブックオフで108円で購入いたしまして。

おにぎり一個より安いなんてそんな...っていうのはさておき、

いい買い物したなぁとは思いました。





もとからこの映画がすごく好きで。

映画館で見ればよかったなぁって思う映画の一つで。

最初にテレビか何かで見たんですけど。

すごく石神という男が好きで。

堤さんのあの演技がね、なんかこうすごく胸に残るというか。

要するに、非モテなオトコなわけじゃないですか。

そんな彼が、容疑者Xのために献身するという、

感情移入できるんですよ。

「俺なんて...」っていう卑屈さがいつも石神にはあって。

「湯川はいつまでも若々しくて羨ましいよ」

って言ったりして。

まぁそれも花岡靖子さんと会ってから、

そういうことを言うようになったんですけど。





花岡さんと隣の部屋に住んでて、

でも4色問題を解いている石神にとって、

自首した後に、拘置所で壁に4色問題を描きながら、

「隣同士が同じ色になってはいけない」っていうセリフが、

もう、ぐう泣けるよね。

あれだけ尽くしたのに、でも

自分が花岡さんと結ばれることはなくて、

それでもいい、この結末でいいんだって、

納得させてるところが、、、

それでそのシーンで流れるKOH+の『最愛』ね。


「愛さなくていいから

遠くで見守ってて

強がってるんだよ

でも繋がってたいんだよ

あなたが、まだ好きだから♪」


これね、石神視点の歌なんでしょうけど、



なんたる切なさ。



なんたる哀しさ。







そうやって、これで良かったんだ。って納得させてるわけですよ自分を。

「誰かに認められる必要はないのだ。」って。

でも、そこで、花岡靖子さんが泣きながら、

「ごめんなさい!!」ってくるわけですよ。

それから石神の慟哭ね。

「どうしてぇ...どうしてぇえ...どうして..!!!」

って泣き崩れていくんですよね。





自分が完璧な、犯罪というか、数式とでも言おうか、

それを作り上げたのに、どうして壊してしまったんだ。と、

花岡さんは工藤邦明さんと

幸せになってもらったほうが良かったのに、どうして反故にしたんだ。と、

そして、こんな自分なんかのために、どうしてここに来てくれたんだ。と。

自分の考えたシナリオを壊され、自分の思ったことを否定され、

でも、そんな自分のためにここに来てくれた。。。




石神は、ある意味これで満足していたと思うんです。

というか、石神なりの、想いの伝え方だったんだと思います。

それが、断られたわけです。

いろんな「どうして?」があの泣き叫ぶ姿にはあったんだろうなぁと。。。

何回見ても色褪せない。

見るたびに、悲しくなるシーンですよね。








うん、一回書いておこうと思ったので書きました。w

なんかずっとTwitterに言っててもあれだったんで、一回ブログでまとめようと。w

東野圭吾おもしろいわなぁ、やっぱり。

また108円で買うことにしよう、文庫本。



映画で初めてこんなに語ってしまった。笑

心が揺さぶられる映像作品に出会えたことに感謝しょう( ´ ω ` )

おやすみなさい!