帰り道の記憶がない。
どーやって帰ってきたんだか分からんけど、
ま、俺からしたらなかなかイケてる別れだったな(。-∀-)笑
飯城「ただいまー、行ってきたよー」
母「ちょっと!!アンタ大丈夫だったの?!」
飯城「は?」
母「さっきから、広報無線でスーパーの近くの
デパートで火事があったって」
飯城「デパート・・・( ´△`)ああ!あそこならオレは行ってないし、無j・・・」
母「どーしたの?」
~~~~~~~~~~
向井「それじゃ、流石に手ぶらじゃまずいし、
向こうのデパートでなんか買っていこうか(^^)」
しょーちゃん「もう、そんな気を使わなくても良いのにー(*^^*)」
向井「男にとっては勝負だから、
流石に素手でお父さんと挑むのはちょっとね(´▽`;)ゞ笑」
~~~~~~~~~~~~
・・・
ガタッ!!
母「ちょっと貴男!!どこ行くの?!」
飯城「ッ!!」
オレは家を飛び出した。
そして、走った。
これでもかって言うくらいに、
全力で、
走った。
道を進めば進むほど、
走れば走るほど、
その火事の広がりが目にとれた。
ドクンッ、ドクンッ
久しぶりの全力疾走だったが、
その鼓動は走りから来るものではないことが分かっていた。
デパートの周りには、
野次馬や、デパートから逃げてきた人で
溢れかえっていた。
飯城「ハァハァ、し、しょーちゃん!!しょーちゃん!!どこだあああ!!!」
オレは、もう、
会わないと決めた女の名前を呼び続けた。
飯城「しょーちゃあああん!!いたら、いたら返事してくれええ!!しょーちゃああああああん」
オレは、初恋の女の子の名前を、
人混みの中で、
叫び続けた。
飯城「しょーちゃああああああん!しょーちゃああああああん!!い、いたら返事してくれよおおおお」
オレは、
ずっと、思い続けた女の名前を、
叫び続けた。
飯城「しょーちゃああああああん!!しょーちゃああああああん!!!!!」
そして、飯城は遠くにいた、
唯一の希望が目に入った。
飯城「ハァハァ、しょー、、、はるこさんは、?」
向井「・・・」
彼は、その場に
立ちすくんでいた。
一人で。
飯城「おい!おい!しょーちゃんは?!」
向井「・・・」
飯城「お前、、、しょーちゃんを、しょーちゃをどうしたんだよおおおおおおお!!!!
お前消防士だろおおお!!!
なんで、助けにいかないんだよ!!!
お前!!オレの、、、オレの親父から、、、
何学んでんだよおおおおおお!!!」
分かっていた。
消防士と言えども、
防火服を着なければ、
立ち上がる轟火の前では、
ただの人なのだ。
分かっていた。
飯城「お前がしょーちゃんと、しょーちゃんとこんな所に来なかったら良かったんだよおおおおお!!!!」
そんな事を言っても、
しょうがないのは。
数日後、
しょーちゃんは、遺体で発見された。
そして、一ヶ月後、
向井治虫は自らの手で、
命を絶った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鮫島「これが、事件の全容だ。」
飯城「・・・」
飯城は黙っていた。
鮫島「そして、お前はこの一連の事件に、
影響を受け、mixi消防団として過激な活動を行った。
これがオレの調べた全てだ。」
正直、こいつが
こんなにも辛い過去を背負ってるとは思わなかった。
飯城「惜しいな、残り、2%だ。
そしてこの2%がない限り、
お前の答えは0点だ。」
無性に腹が立った。
別にコイツが悪いことをしてるわけじゃない。
ただ、そんな過去を背負ってるヤツが、
こんな状況で人をからかってくるのが、
俺には、、、理解できなかった。
鮫島「っく!!てめぇ!!嘘つくんじゃねぇ!!
オレは全員に聞き込みを行って!!
土下座までして調べたんだ!!そんなはずはねぇ!!」
飯城「フッ・・・じゃあよ、コイツには、聞いたのか?」
飯城の手には、封筒が握られていた。
飯城「死人に口なしとはよく言ったもんだが、
コイツは俺に話してくれたけどな」
その封筒は
差出人:向井治虫
と書かれていた。
鮫島「おい、お前、それ・・・」
飯城「ビビったぜ。自殺したって聞いた一週間後に死んだヤツから手紙が来るんだからよ。」
そして、
飯城「ほら、読めよ。」
鮫島「良いのか?」
飯城「一回読んで、それっきりだからな。
本人ももっと読んでもらいたいんじゃねぇの?」
鮫島は迷ったが、
ゆっくりと、
その封筒を開いて、
手紙を読み始めた。
続く―――――――
どーやって帰ってきたんだか分からんけど、
ま、俺からしたらなかなかイケてる別れだったな(。-∀-)笑
飯城「ただいまー、行ってきたよー」
母「ちょっと!!アンタ大丈夫だったの?!」
飯城「は?」
母「さっきから、広報無線でスーパーの近くの
デパートで火事があったって」
飯城「デパート・・・( ´△`)ああ!あそこならオレは行ってないし、無j・・・」
母「どーしたの?」
~~~~~~~~~~
向井「それじゃ、流石に手ぶらじゃまずいし、
向こうのデパートでなんか買っていこうか(^^)」
しょーちゃん「もう、そんな気を使わなくても良いのにー(*^^*)」
向井「男にとっては勝負だから、
流石に素手でお父さんと挑むのはちょっとね(´▽`;)ゞ笑」
~~~~~~~~~~~~
・・・
ガタッ!!
母「ちょっと貴男!!どこ行くの?!」
飯城「ッ!!」
オレは家を飛び出した。
そして、走った。
これでもかって言うくらいに、
全力で、
走った。
道を進めば進むほど、
走れば走るほど、
その火事の広がりが目にとれた。
ドクンッ、ドクンッ
久しぶりの全力疾走だったが、
その鼓動は走りから来るものではないことが分かっていた。
デパートの周りには、
野次馬や、デパートから逃げてきた人で
溢れかえっていた。
飯城「ハァハァ、し、しょーちゃん!!しょーちゃん!!どこだあああ!!!」
オレは、もう、
会わないと決めた女の名前を呼び続けた。
飯城「しょーちゃあああん!!いたら、いたら返事してくれええ!!しょーちゃああああああん」
オレは、初恋の女の子の名前を、
人混みの中で、
叫び続けた。
飯城「しょーちゃああああああん!しょーちゃああああああん!!い、いたら返事してくれよおおおお」
オレは、
ずっと、思い続けた女の名前を、
叫び続けた。
飯城「しょーちゃああああああん!!しょーちゃああああああん!!!!!」
そして、飯城は遠くにいた、
唯一の希望が目に入った。
飯城「ハァハァ、しょー、、、はるこさんは、?」
向井「・・・」
彼は、その場に
立ちすくんでいた。
一人で。
飯城「おい!おい!しょーちゃんは?!」
向井「・・・」
飯城「お前、、、しょーちゃんを、しょーちゃをどうしたんだよおおおおおおお!!!!
お前消防士だろおおお!!!
なんで、助けにいかないんだよ!!!
お前!!オレの、、、オレの親父から、、、
何学んでんだよおおおおおお!!!」
分かっていた。
消防士と言えども、
防火服を着なければ、
立ち上がる轟火の前では、
ただの人なのだ。
分かっていた。
飯城「お前がしょーちゃんと、しょーちゃんとこんな所に来なかったら良かったんだよおおおおお!!!!」
そんな事を言っても、
しょうがないのは。
数日後、
しょーちゃんは、遺体で発見された。
そして、一ヶ月後、
向井治虫は自らの手で、
命を絶った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鮫島「これが、事件の全容だ。」
飯城「・・・」
飯城は黙っていた。
鮫島「そして、お前はこの一連の事件に、
影響を受け、mixi消防団として過激な活動を行った。
これがオレの調べた全てだ。」
正直、こいつが
こんなにも辛い過去を背負ってるとは思わなかった。
飯城「惜しいな、残り、2%だ。
そしてこの2%がない限り、
お前の答えは0点だ。」
無性に腹が立った。
別にコイツが悪いことをしてるわけじゃない。
ただ、そんな過去を背負ってるヤツが、
こんな状況で人をからかってくるのが、
俺には、、、理解できなかった。
鮫島「っく!!てめぇ!!嘘つくんじゃねぇ!!
オレは全員に聞き込みを行って!!
土下座までして調べたんだ!!そんなはずはねぇ!!」
飯城「フッ・・・じゃあよ、コイツには、聞いたのか?」
飯城の手には、封筒が握られていた。
飯城「死人に口なしとはよく言ったもんだが、
コイツは俺に話してくれたけどな」
その封筒は
差出人:向井治虫
と書かれていた。
鮫島「おい、お前、それ・・・」
飯城「ビビったぜ。自殺したって聞いた一週間後に死んだヤツから手紙が来るんだからよ。」
そして、
飯城「ほら、読めよ。」
鮫島「良いのか?」
飯城「一回読んで、それっきりだからな。
本人ももっと読んでもらいたいんじゃねぇの?」
鮫島は迷ったが、
ゆっくりと、
その封筒を開いて、
手紙を読み始めた。
続く―――――――