私と江野先輩は、付かず離れずながら、どうしても離れられない関係でもありました。
ダメだ。
何となく、本気になったら傷つく気がする。
そう思いながらも、溺れるほど苦しいと、私は手を伸ばしてしまう。
そして先輩も、頼りない私を放っておけない。
助けることで満たされる。
そんな、共依存の関係で、ずるずるとご縁が続いていたのです。
『元気です。先輩は?』
送ったラインの返事は、すぐに来ました。
『元気元気。仕事はどう?
よかったらその内飲みに行こうか。』
私は、少し迷って、返事をしました。
『そうですね。また、先輩の武勇伝聞かせてください。』
会うことに決めて、やっぱり山田さんが頭をよぎる。何とも言えない気持ちになる。
季節は、一周回って春になっていました。