お楽しみがある!



そう思うと、過酷な準備も頑張れた。

彼も、連日の残業に付き合ってくれた。

そして、準備がほぼほぼ整った頃、

映画を観に行く日も近付いてきた。





私、何着て映画を観に行こう!

うわーーー!困った!




近所のショッピングモールに、慌てて走った。




とは言え、私はまん丸!

どうするかも何もなかった。

選択肢など、ない。

どうにか入る、どうにか体型をカバーできるものを一枚見つけて。

当日を、迎えた。



M駅周辺の映画館も入ったショッピングモールで観ることになり。

M駅で待ち合わせ。




し、私服だ!

山田くん、私服!

スマートな山田くんは、シンプルでカジュアルな感じが、すごく素敵だった。




楽しい一日はあっという間で。

お茶を飲んで、映画を観て。

最後は、牛カツ屋さんで晩御飯を食べた。



普段以上にプライベートな会話。

映画を観る横顔。

全てに、ドキドキした。



「じゃあ、元気も充電したし、
プレゼン、頑張ってね!応援してる。」



そう声をかけられ、最寄り駅でお別れ。






私は、振り返らない背中を眺めていた。







ずっとずっと、眺めていた。







魔法はとけた。