アムニスホールディングス『預け金、あらかじめ予算に・・・』 | ㈱アムニスホールディングス●松尾真一的News

アムニスホールディングス『預け金、あらかじめ予算に・・・』

「預け金」あらかじめ予算に上乗せ 公金詐欺容疑の職員


神奈川県庁の旧税務課職員による公金詐欺事件で、逮捕された元同課経理班長の吉田伸一容疑者(58)らが、翌年度の課の予算を組む段階で「預け金」の分をあらかじめ上乗せしておき、年度の途中から架空発注と私的流用を繰り返していたことが捜査関係者への取材でわかった。

 県警は、年度末に余った予算を翌年度に回す一般的な手法と異なり、吉田容疑者らが同課の予算編成にかかわる立場を悪用し、当初から流用する目的で裏金の目標額を確保していたとみて調べている。

 捜査関係者や県によると、吉田容疑者は2002~04年度の経理班長で、元同班職員の木村仁容疑者(50)らは03年度から06年度にかけ、旧税務課の毎年度の予算編成を仕切る「予算主任」を務めていた。この間、預け金に回す額を本来必要な予算額に上乗せした「水増し予算」を組んでいたという。

 また、翌年度に予算を実際に使う時点では、年度途中にもかかわらず、業者に事務用品の架空発注を繰り返していた。県から業者の口座に入金させて裏金化し、一部を私的流用していたという。

 同県では旧税務課以外でも預け金があったことが判明しているが、多くは年度末に余った予算を預け金にして翌年度に回し、事務用品などを買っていた。表面上は予算を年度内に消化したように見せる目的だったとみられる。

 県警は、吉田容疑者らが当初から私的流用を目的に、年度途中に架空発注を繰り返していた点に着目。他の部署の不正経理と比べて悪質性が高いと判断し、詐欺容疑での逮捕に踏み切ったとみられる。捜査関係者は「予算を作るのも執行するのも本人たち。だから、できた犯罪」と話す。