今回の選挙を見ていて、
私が留学時代、アメリカの弁護士事務所でメッセンジャーボーイとして働いていた時の事を思い出しました。
そこの弁護士さんは日系アメリカ人で、40歳を過ぎてから弁護士になられた方だったのですが、
法学部に通い、弁護士なってからもアジア系の顔して英語が上手だねなどと、よく周りから、からかわれたそうです。
その時いつも、「まずはじめに、私はアメリカで生まれ、その時点でアメリカ人です。私は40歳になるまで20年間、アメリカ空軍に所属し、国家のために働きました。そしてアメリカで法学校を卒業し、弁護士となり、おそらく税金もあなた方より大きい金額をこのアメリカという国に納めている。それを踏まえて私とあなた方、どちらがもっとアメリカ国民なのでしょう」
そう言っていたと。
そのアメリカ人の弁護士さんは10年ほど前に亡くなりました。
見かけはアジア人のアメリカ人という事で、
様々な人生の戦いがあったのでしょう。
これからアメリカは何をもってアメリカなのか、
これからアメリカ人は何をもってアメリカ人なのか…
複雑な問題です。