ジジババが遊び呆けていた頃の話…
夕食が要らない時は、必ず電話をしてください!と、婆さんに言っていました。
私は、だいたい家にいてるので、家の電話にかけたら良いのに、なぜか婆さんは、私の携帯にかけてくる。
私は、携帯を自室に置いているので、キッチンやリビングに居てたら、もちろん電話に出られない。
なので、留守電に
『お義母さんです。夕食は要りません。よろしくお願いします』
と、録音されていた。
婆さんは帰宅すると…
『ただいまぁ。きんときさん、メール見てくれた?』
婆さん、メールなんて出来ません…
留守電のことを、メールと言う…
「メール」という言葉は知っているが、メール自体、どんなシステムなのか、わかってない様子。
私も、いちいち説明するのが面倒で、
『はい、留守電ですよね!聞きましたよ!』
と、わざわざ「留守電」と言い直しているのに、婆さんは毎回、「メール見た?」と言う。
婆さんは、留守電に録音したものが、メール(文字)に変換されると思っているのだろうか?
そんな疑問を持ちながら、聞くことも出来ず、毎回、『留守電ですね』と答えていた私…