婆『お爺ちゃんの印鑑証明がいるんやけど、代理人が行く時は委任状がいるんやろうか?』
き『よく知りませんけど、前にお義父さんの住民票を取りに行った時は、委任状がいるって言われましたよ』
(我が家は、住民票上は別世帯になっています。なんでか知らんけど)
き『委任状がなかったから、一筆書かされましたけど、印鑑証明も委任状がいるかもしれませんね』
婆『じゃあ、お爺ちゃんに書かせなアカンね』
書かれへんわっ!!

長いこと、文字を書いてへんし、書かせるとなると、我々が恐ろしい労力を要する…
そういこと、わからんのよね…

き『無理でしょう。去年、年賀状書くのも、「あ」を「お」って書いて、何回も書き直してたでしょ』
婆『そうそう!』
そうちゃうわ!なーんも覚えてへんくせにっ!

昨年、婆さんは爺さんに年賀状を書かせていた。説明して、その場を離れると、爺さんは間違える。間違えたことに婆さん怒る。また説明して、部屋から出て、また間違えてて怒る。
ずーっと、その繰り返しだった。その場にいて、見とけばいいのに、それをしない。出来ない。いつも、そうだけど、事がうまく運ぶよう、どうすればいいのか考えられない。
今もそう。爺さんのボケに対して、どう対処するか考えられない。私が「こうしたらいい」と言ってもしない。
き『お義母さんが書いたらいいんちゃいますか?』
婆『私が書いてもいいのかなぁ?』
旦那『筆跡鑑定するわけちゃうんやから、バレへんわ!』
き『本人が書かれへんってこともあるから、市役所に聞いてみたらどうですか?』
婆『そやね、聞いたらいいね』
はい、そうです。わからないことをわからない者が、なんやかんや言うても仕方ない。間違ってたら二度手間になるんやから、聞きなさい。
そして、その後…
重要な書類を書いて、親戚に送らないといけないと、婆さんが言ってきた。
婆『それは、お爺ちゃんが書かないとアカンよね』
いや、だから…

き『書かれへんでしょ』
婆『でも、お婆ちゃんが書いて、裏で変なことしてると思われたら嫌やしね』
重要書類…爺は書けない…勝手なことは出来ない…自分の身を守りたい…
どうすればいいのか?
聞けばいいんだよっ!!

き『聞いてみたらいいんちゃいますか?間違えてたら、また書くことになるし、二度手間になるし、時間もかかるでしょ』
え~、先程も同じような話をしませんでしたっけ

婆『〇〇子さんに電話しようとおもってるのよね』
ホンマかいな?今、思い付いたんちゃうんかい?
き『ほな、聞いたらいいじゃないですか!』
婆『そうね!聞いてみるわ』
はぁ…疲れるよ…

結局、印鑑証明は、カードの裏に「代理人が申請する場合、委任状は要りません」と書いてありました。
そして、今朝。
婆『きんときさぁん!今日、市役所の方に行く用事ある?』
き『ないですけど…』
婆『印鑑証明を貰いに行ってもらおうと思ったんやけど、今度でいいわぁ』
き『じゃあ、今日、行ってきますよ』
婆『わざわざ行ってもらうのは悪いしねぇ』
き『ずっと行く予定はないから、いつまで経っても、貰えませんよぉ』
婆『あら、そう…』
き『買い物に行くので、グルッと回ってきます』
婆『〇子さんが、早く送れって言うしねぇ』
き『ほな、尚更、早く行かなアカンでしょ』
婆『じゃあ、お願いするわぁ』
はぁ…疲れる…

初めから、「悪いけど、時間がある時にお願いするわ」でいいんちゃうの?
そしたら、私も「はい」だけで済むのに。
婆さんは、何でも遠慮がちに言う。いい姑さんでいたいからね…
しかし、それがいつも面倒なやり取りになる。
市役所に行き、買い物をして帰宅。
婆さんに、印鑑証明を渡すと、
婆『ありがとう。いくらやった?』
き『あぁ、いいですよ。オムツ代に加えておきます』
爺さんの紙パンツを買うため、まとめてお金を貰っている。(1~2万ずつ)。これも、買い物するたびに『お金、お金』と言うので、毎回、『無くなったら、また言いますから』と言っている。
婆『いや、いや、払うわ』
き『いや、だから、オムツ代で貰ってるとこから引いときますし…
』婆『ちゃんと払っとかんとねぇ』
鞄から、財布を出してくる。
き『いいですって!ちゃんと、お金いただいてるんやから!
』婆『いやぁ~そんなこと言うて、500円玉無いわぁ~』
き『だから、いいですよぉ
』婆『じゃあ、貸しにしといてぇ~』
き『貸しじゃありませんっ!!
』このやり取りだけで時間が取られる!
なぜ、私の言ってることがわからないのか?
この1~2分くらいのやり取り…たかが1~2分だけど、私には面倒で仕方ない!
こんなやり取りがなくても、ちゃんとお金はいただくのだから、問題ないはず!
時間の無駄!
そして、昼食時。
婆『きんときさん、ありがとうね。早速、書類を郵送したわ』
き『早く出来て、良かったですね』
婆『ほんと、良かったわぁ!市役所なんて、ホント行くことないしねぇ。これから、色々ときんときさんのお世話になると思うけど、よろしくね』
これから?!
ちょっと、奥さぁ~ん!!
お聞きになりましたぁ~?
「これから世話になる」ですってよぉ!!
んあぁ?!
今まで、どんだけ世話してると思っとんねぇん!!
ホンマ、疲れるわぁ
