爺さんのボケがだんだんと進んでいます。
うちの実の母は、
『ボケたもん勝ち。ボケたら、何もわからんし、後はよろしくねぇ~』と
気楽なもんです(^_^;)
ホントにボケたもん勝ちなんだろうか?
同居当初から、少しボケはあった。
同居前の旦那実家は、爺と婆はそれぞれ違う部屋で過ごしていた。会話もないし、そら、ボケるわな…。
同居してからも、部屋で一人、囲碁をしていました。婆さんとなら出掛けるのですが、他はなかなか出掛けなかった。
しばらくして、囲碁をしに出掛けるようになり、『ワシはもうすぐしぬから、好きなとこ行くんや』と言って、しょっちゅう出掛けるようになりました。ホンマ、好き勝手で、きんときは振り回されっぱなしでした。
年の割には、よく歩いて元気でしたが、携帯や財布や鍵等、よくなくしていました。
そして、だんだん言動がおかしくなり、婆さんに『金を取った』『宝くじを取った』と言い、手も出るようになりました。
定期的に通っている内科の先生に相談し、それとなく頭のCTをとってもらったら、小さな脳梗塞の跡がたくさんあり、それによる痴呆だと言われました。
神経内科に紹介してもらい、薬ももらい、言動もどんどん落ち着いてきました。
相変わらず、好きに外出はしていましたが、年寄りには心身共に、いい刺激やったと思います。
2年前、婆さんが体重計を踏み外し、足腰を痛め、外出が出来なくなりました。(これが、ボケ進行の原因です。)
それで二人とも一気に体力が落ち、ほとんど外出しなくなりました。
それから痴呆はどんどん進みました。
そして、今年初め、爺さん、足にヒビが入り、1ヶ月ギプス生活でした。更に動けなくなり、日中は寝てばかり。トイレは失敗するし、着替えも出来ないし…。
足が治っても、どんどん痴呆はひどくなっていってます。
もちろん日時の感覚はありません。言ったこともすぐに忘れる。着替えも一人で出来ない。服を着たまま風呂に入る。食事も、何をスプーンで食べたらいいのか、何をタレにつけたらいいのかわからず、ただただ食べてるだけ。
息子と孫(男)が入れ替わり、息子が小学生、孫が成人していると思ったりすることもある。
毎日テレビを見てるのに、世間で大騒ぎになっていることを何も知らない。
私が日々、感じること…ご飯が美味しいと思ったり、鳥を鳴き声を聞いて穏やかな気持ちになったり、先の予定を楽しみに思ったり…
こんなこと、何も感じてないんやろうな。
どんな世界で生きているのだろう?
真っ白な世界なんかなぁ?
無の世界なんやろうか?
まったく何もわからず、何も感じないんやろうか?
そんなんツライらろうなぁ。ツライってこともわからんのかなぁ?
でも、きんときのことは、よくわかってる。『嫁』として、きちんと認識している。言葉使いや態度など、気を使っている。
だから、完全にボケてるわけではない。
きんときが出掛けるときも、婆さんに、『きんときさんは、どこに行くんや』と必ず聞く。普段、ボーッとしてるのに、なぜ、それは気になるんやろう?
だから、何かを感じて、何かを考えてるんやと思う。でも、やっぱり、ほぼ大半は無の世界にいてる感じ…。
このままでは、もっと進むので、刺激が必要だと思う。自分の親なら、ちょっと厳しく言えるけど、舅さんとなると、なかなかね…(^_^;)
でも、このままボケがひどくなったら、私自身もしんどくなる。
自分のためにも、爺さんのボケの進行を止めなくてはいけない。
そうは思いつつ、なかなか行動にはうつせないなぁ~(´-ω-`)