フレームワークと言う便利なものが、世の中にはたくさんある。
しかし「使えない」「使い方が分からない」という人が非常に多い。
例えば講演会でとある画期的なフレームワークを教えてもらったとしよう。
「これはすごい!」といって、早速会社に持ち帰って、使おうとする。
ところが、うまく使えない。
自分の会社の実情に合わせて、「当てはめて」使ってみようとするが、
どうもしっくりこない。
なぜだろう?
ここに1つのカンチガイがある。
フレームワークとは、確かにツールではあるが、
「使う」「当てはめる」というモノではないからだ。
フレームワークと言うものは、
一連の思考プロセスをカタチにしたものだ。
確かに情報を整理して視覚的に見えるようにはなっているが、
それは結果でしかなく、「点」でしかない。
結果を導くためには、前提と思考プロセスがある。
いわば、思考の「流れ」の中で、思い浮かべるものだ。
フレームワークに慣れていない人は、その図を見た時点で、
結果である「点」に囚われてしまい、思考の流れは一気に吹き飛んでしまう。
「結果」が見えてしまうと、
なんだかわかったような気分になってしまい、
自分でそのフレームを「たどる」ことをしないのだ。
フレームワークにはソレが生まれた「背景」がある。
つまりスタート地点があり、目的がある。
それらの前提を基に、フレームワークの一連の思考をたどることで、
「結果」が得られるようになる。
つまりフレームワークとは、
背景にある思考の流れを理解し、身につけてこそ使えるようになるモノなのだ。
例えば、SWOT分析。
これをどうやって使ったらよいか分からないヒトも多いのではないか。
「強み」と「機会」、「弱み」と「脅威」の違いを、
きちんと説明できるだろうか?
説明できなければ、使えるはずもない。
最近よく「フレームワーク」についてまとめた本を見かけるが、
それを読んだところで使い方はわからないのは、このためだ。
まとめた本は「知識」でしかない。結果、つまり「点」でしかない。
そこにはフレームワークの前提となる思考プロセスの流の詳細は描かれていない。
逆に、フレームワークの持つ思考の流れを身につけてしまえば、
これほど強力な武器はない。
なぜならそこには先人の知恵が詰まっており、
学術的に研究されつくされた、「解」を導くための解法が隠れているのだ。
フレームワークを身につけるということは、
先人の知恵と思考プロセスをなぞらえ、自分のものにするということだ。
何年もかけて作り上げた「思考プロセス」を短時間で修得できる、ということだ。
さて。フレームワークについての認識が改まっただろうか?
認識を改めたところで、
凝縮された思考の「歴史」を今一度見直してほしい。
何か違ったものが見えては来ないか?