12月前半の
俳 句
こもまき
菰巻や
母の
せなごし
背中越し
見た
あの日
季語【菰巻】=冬
「背中越し」は
「せなかごし」と読むのが
標準的な日本語ですが
こちら地方の方言では
背中のことを「せご」と言います
「せごを丸めて」=背中を丸めて
「せごが長い」=背中が長い
改造添削の余地あまりある
一句でごめんなすって
ドラマ「VIVANT 」の
ロケにも使われた
島根県庁
私が幼かった頃
母の自転車の後ろに乗せられ
何度も往復した思い出の県庁前
保育所、買い物、病院通い
この季節になると
島根県庁前には
菰巻された松が見られます
八手花
ぽぽん
ぽぽんと
寒の朝
季語【八手の花/花八手】=初冬
「季重なり」ではありますが
冬の夜明けに
白く浮かび上がる
八手の花の姿を
オノマトペを用いて詠みました
上の形に着地するまで
(今なお)
下のとおりに作ってはやめて・・・
を
繰り返しました
八手花
暁に浮く
ぽぽんぽぽ
寒暁の花八手
ぽぽんぽぽぽぽ
朝の庭
ぽぽんぽぽんと
花八手
一番つまらないと思う私です
韻を踏んでいる
「ぽん」と「寒(かん)」
一番上太字の一句で句会参加と
いたしました
せいか
聖菓
つまみて
指先の
こなざとう
粉砂糖
※「婦人画報」より画像拝借
季語【聖菓】
クリスマスのお菓子
=冬
クリスマス前に少しずつ食べるための
ドイツ菓子「シュトレン(シュトーレン)」
を
つまんで食べた指先に
粉砂糖がついているのを
ふと目にとめただけの一句
その後、指先を舐めたのか
洗ったのか・・・
エプロンで払ったのか・・・
明日の天気に思いを巡らせたのか・・・
それは
読み手のご想像におまかせです