無計画な富士登山客に「 救助する必要なし」


■無謀な登山者 助けるな!

 富士山の弾丸登山が流行中だ。
 アルピニストの野口健氏がX(旧ツイッター)で、無計画な富士登山客に「救助する必要なし」と、厳しい視線を向けた。

 夏の富士山は、どうやら「めちゃくちゃ」なようである。きちんとした装備もせず、山小屋も予約せず、登山道を埋め尽くして寝るは、ゴミは散らかし放題だは...どうにも収拾がつかなくなっている。
 そして、体調不良だとか、動けなくなったとか、ほとんど遭難寸前の人々で溢れている。

 で、自分が困った時は、現地の人に助けてもらうのは当たり前...では、現地のガイドも悲鳴を上げるというものだ。  




ーーーーーー(引用)ーーーーーー
野口健氏 無計画な富士登山客に「救助する必要なし」 迷惑行為も横行…現地ガイドも悲鳴「狂ってる!」

8/14(月) 15:49配信
スポニチアネックス

アルピニストの野口健氏

 アルピニストの野口健氏(49)が14日、自身のX(旧ツイッター)を更新。無計画な富士登山や富士山での迷惑行為多発を巡り、自身の思いを記した。

【写真】これは酷すぎる…仮設休憩所の下で火器を使用する外国人登山客「死人出ますよ!狂ってる!」

 富士山で活動しているガイド団体が、13日午後10時に「さすがに今から富士山に登るのはマズいと思う…」とXに投稿した。これから登山しようとしている人々の写真を添えて「もうすぐ雨来るし、風も強くなるし、もしあなた達に何かあって助けを求める状況になったら台風が近づく中で救助に向かわないといけない人もいてるんだよ」と指摘した。

 強い台風7号が接近する中での、無計画な富士登山。これに関し、野口氏は「台風情報が報じられている中、それでもあえて決行するのならば救助する必要なし」と指摘。「1番、間違いないのは危険な天候の際は5合目までの道を封鎖すべき。『通行止め』制度を取り入れるべき」とし、「強風により体が飛ばされたり石が飛んできて亡くなるケースもあります。何よりも救助隊隊員の生命が大切」と主張した。

 富士登山を巡っては、外国人観光客による迷惑行為も告発されている。同ガイド団体は以前にも、5合目に設置された仮設休憩所のプレハブ下で火器を使用するという危険極まりない行為を投稿し「言い逃れできないよう撮影してから注意しましたが、こんな状態で火器を使用し、吸ったタバコもそこでポイ捨て、常軌を逸してます!プレハブに引火したら死人出ますよ!狂ってる!」と怒りをあらわにしていた。

 この行為に関しても、野口氏は「環境省のレンジャーにも林野庁のフォレスターの様に逮捕特権を持たせるべき」と主張。「アメリカの国立公園を守るパークレンジャーは逮捕特権を持っている。制服を着用したレンジャーが現場で目を光らせるべき」と私見を記した。

 また、軽装備で登る登山客についても「富士山は国立公園であり日本を代表する観光地でもある。本来ならば環境省のレンジャーがパトロールし、軽装備で登ってくる登山者や山頂付近に野宿または、テントを張る人がいればやめさせなければならない」「富士山に関しては国際的な基準に合わせたルール作りが急務」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/00fbfc049da8d217ef2ef95172c89e10e976403b

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「今年は格段にひどい」富士山で弾丸登山 登山道で仮眠や休息する登山者が相次ぐ

8/14(月) 21:06配信
UTYテレビ山梨

テレビ山梨

13日までの3連休、富士山では登山道で仮眠や休憩をする「弾丸登山」が相次ぎました。
山小屋関係者などで作る組合は低体温症などにつながる危険な状態だとして改めて5合目での規制を県に要望しました。

【写真を見る】「今年は格段にひどい」富士山で弾丸登山 登山道で仮眠や休息する登山者が相次ぐ


テレビ山梨

https://news.yahoo.co.jp/articles/eb08a60d512889b13a6e2c4609455e6c24d06e3f

 

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お盆3日間で1万人超 富士山大混雑「弾丸登山者」1300人超えトラブル続出! 山道で眠る・テント設置…禁止のドローン飛行も

8/16(水) 18:02配信
FNNプライムオンライン

8月12日に今シーズン最多の4740人の登山客を記録した「富士山」。

初の「登山規制」が発表される中、「めざまし8」の取材班が直面したのは、登山客が殺到した際の様々な問題点でした。

【画像】5合目の登山口で取材班が出会ったのは、日本在住のベトナム人登山客の集団だった
“弾丸登山”で山頂を目指す ベトナム人観光客

(「めざまし8」 8月16日放送より)
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6472472

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■汚く、混雑した富士山になんで登るの

 報道を見る限り、とても富士登山は「楽しい」とは思えない。真夜中から登山道は混雑の限りだし、そこら中にゴミが散らかっているし、登ってゆけば山小屋周辺は自動販売機の列。
 日本一の山に登りたい、ご来迎に出会いたい、自然に触れたい...など目的は様々だろうが、いまの富士山の状況を見る限り、登山の対象とはならないのは明らかだ。

 それでも、物見遊山のように富士山に登ってゆき、他人への迷惑は省みず、揚げ句の果てに自分の能力を超えて無理な登山をして遭難まがいの状況に陥る。
 そのときに、地元の登山ガイドや山小屋の主人や従業員に多大の迷惑をかけても、反省一つしない。

 このような人々をアルピニストの野口健さんは「救済する必要はない」と言うのである。

 まったく同感である。
 地元のガイドや山小屋の人々は、こういう人々に死なれては困ると考えて、渋々救助しているのである。

 が、海外からの登山客も含めて「迷惑客」のオンパレードなのである。ルールやマナーを教えても無駄であろう。
 
 富士山には、何らかの規制が必要だろう。こんな状況が続けば、やがて大きな問題が発生するようになる。死者が出るような事故だって予想されるのだ。

 そんなケースを予防するのは、山を管理する県や国の仕事だろうと思う。県や国が何らかの対策をとらなかったら、世界遺産の富士山は崩壊の一途をたどるだろう。

 高額の登山料でも取るしか、もう方法はないのかもしれない。

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