大食いタレント・高橋ちなりさん 死去 30歳
■もう「大食いTV企画」はやめた方がいい
高橋ちなりさんが30歳の若さで帰らぬ人となった。2020年ごろから皮膚病、摂食障害、アルコール依存症などに悩まされ、昨年末には腰の圧迫骨折などもあって入院して療養していたようだが、回復は果たせなかった。
死因は発表されていないが、おそらく「大食い」が原因のひとつであろう。取り返しようがないほど、身体は痛めつけられていたのだろう。お気の毒としか言いようがない。
ご冥福を祈りたい。
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女性大食いタレント・高橋ちなりさん死去 30歳
[ 2023年7月31日 05:30 ] スポニチ
30歳で亡くなった高橋ちなりさん(本人インスタグラムから)
女性大食いタレントの高橋ちなりさんが21日に死去した。30歳。高橋さんと親交のあったアイドルグループ「エラバレシ」のメンバーで女性大食いタレントのもえのあずきが遺族の意向を受けて自身のツイッターで29日夜に発表した。死因などは明らかにされていない。
高橋さんは大食いタレントとしてテレビ東京「元祖!大食い女王決定戦」などに出演。今年3月に59歳で亡くなった“大食い魔女”菅原初代さんを「永遠のアイドル」と敬慕し、YouTubeに動画などを投稿していた。2019年5月には10年間、蓄えた貯金を頭金に自宅を購入したが20年ごろから皮膚病、摂食障害、アルコール依存症などに悩まされ、昨年末には腰の圧迫骨折などもあって入院。体重の回復と肝機能の改善に取り組んでいた。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/07/31/kiji/20230731s00041000014000c.html
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■もう「大食い番組」はよそうよ!
もうそろそろ大食い番組は無くなってもいいかなと思う。
出演者の体に良くない番組を続ける意味はないよね。大食いの皆さん出演者の体にかなり負担がきてるはずだ。
私は大食い系のテレビや動画はまったく好きじゃない。普通に考えて異常な量を食べるのって身体に悪いし、見ていて気持が良くない。むしろそれをできる人は身体のどこかに何かしら異常があるのではないかと思う。だから基本的に見ない。
大食いと並んで激辛に挑戦するタイプの番組もそう。
明らかに食べられないこと分かってて制作して出演することないじゃない?
それに、食に対するリスペクトもない。作るレストランのシェフ達は金になるから、めちゃくちゃな料理を作っているが、どうみても美味そうには見えない。そんな料理を、通常人の3倍も5倍もの量を一度に食べてその速さを競うなどとは、正常な人間のやることではない。
世界には、食料が不足して飢餓状態の人々もいる。いや、この日本だって不景気で収入が増えないのに物価高で食事に事欠く人だっている。
夏休みに入って子どもたちが学校給食がないために、家での食事が大変になってきている家庭も少なくない。
そんな時代に、バカみたいに「人の何倍もの量を食べている」のは、罪なことだ。そう考えないのだろうか。TV局も、そんな経費があるのなら、困っている人たちに食べてもらう企画でも立てればいいのにと思う。
身体のことに触れておきたいが、消化器系は自律神経で動いている。自分の身体であっても、自意識(中枢神経)ではなく、自律神経(身体の意思)で運用されているのだ。
大食いをみると、自分の口に入れるまでは自意識であっても、それから先は自律神経に丸投げしていることになる。食べたくもないのに入ってくれば身体は消化せねばならなくなる。同じ身体を共同運用している自律神経にとってみればたまったものではないのだ。
拒食症というのは、自律神経が自意識にできるせめてもの抵抗なのだ。
フードファイターで健康に見える人って、ほとんどいないように見える。ほとんどの方がガリガリだったり、精神病んでる感じの方が多い。でも、それでお金が稼げるとなると、無理して食べるようになって、体にめちゃくちゃ負担をかけてるのだと思う。
まずは高橋ちなりさんの早すぎる旅立ち。ギャル曽根さん以降とても可愛らしく、華奢な女性が信じられないほどの量を食べるバラエティ番組を見て、大食いのキャラクター傾向も変わってきたのだなと感じたことを覚えている。好きなものを好きなだけ食べて得意な大食いで活躍されて楽しんで生きてこられたなら本人も後悔はないのだろうが、本当のところはどうなのだろう。肝臓の数値がかなり悪く闘病されていたというから…辛さと悔しさの残ることだったろう。
ガンマGTP2,700の数値もあるが、入院治療中の悲劇。
よほどの深酒、浴びるような飲酒を何度も繰り返さない限り、こんな数値にはならないと思う。
肝炎から肝硬変に進行すると肝臓でアルブミンが作られなくなり、吐き気、食欲不振、だるさに加え、黄疸や腹水が溜まりやすく、酷くなると肝性脳症で手の震えも止まらなくなる。肝硬変の末期だったのだろうか。
ガンマGTP2700はヤバ過ぎる数値だ。
本来亡くなるべき年齢でない方の訃報はいつも切なくなる。
人の仕事の選び方や、人生の過ごし方についてとやかく言うことはできないが、「大食い」で命を削るというのは、私には理解できないし、そのような人生の選び方をした人を受け入れることはできない。
それ以上に、このような企画をいつまでも続けているTV局のあり方に大いに疑問を持つし、断固として反対しておきたい。
人の命を軽視する「大食い企画」「激辛企画」など、やめるべきだ。
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