残念な事故だらけの日本
■痛ましい事故
大阪市で開催予定だった音楽フェスティバルの会場でリハーサル中に痛ましい事故が起きた。開催中に発射する予定の水の放水機が誤発射して、その水の直撃を受けたスタッフが死亡したというもの。その放水機は時速120kmもの勢いで水を放出するもので直撃を受けたら危険なものであった。なぜ、こんな事が起きたのか。警察が調べているという。
秋田市ではJAXSAが開発するロケットエンジンの燃焼実験で爆発が起きた。幸い死傷者は出ていない。だが、JAXSAのロケットは一基あたり100億円もするというから、エンジンの失敗は打撃だ。これは国民負担だ。膨大な費用が、次々に壊れている。
両者とも痛ましい事故というしかない。
ーーーーーー(引用)ーーーーーー
水が誤発射し頭を直撃 “時速120km” ライブ会場スタッフ死亡 韓国発フェス
7/14(金) 18:46配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン
15日から大阪市で行われる予定だった、韓国から初上陸の大規模音楽フェス。
そのリハーサル中に、事故が起きた。
ライブの演出に使われる装置から噴射された水。
その直撃を受けたとみられる男性スタッフが死亡した。
14日午前11時ごろ、大阪市此花区舞洲のイベント会場から、消防に「男性スタッフがステージ機材で頭にけがをして、意識がない」と通報があった。
40代とみられる男性スタッフが病院に運ばれ、その後、死亡が確認された。
事故後の現場では、捜査員らが関係者に事情を聴く様子も見られた。
なぜ事故は起きたのだろうか。
男性が倒れていたとみられる場所にかぶせられたブルーシートのすぐそばに、黒い細長い筒状の装置があるのが確認できる。
これが「ウォーターキャノン」と呼ばれる、水の発射装置。
発射速度は、時速120kmにも及ぶという。
15日から行われる予定だった「WATERBOMB OSAKA 2023」は韓国から初上陸し、多くの韓国人アーティストのステージで、この装置を使った演出が行われる予定だった。
死亡した男性スタッフは、事故発生当時、この装置の様子を見ていたとみられる。
警察によると、本来ウォーターキャノンは、発射ボタンを3回押すと水が噴射する仕組み。
しかし事故の際は、ボタンを2回押した段階で水が噴き出し、男性の顔を直撃したとみられている。
事故を受け、イベントを主催する会社は「このようなことが起こらないよう対策をし、再発防止に責任を持って取り組んでまいります」とのコメントを発表。
そのうえで、15日から行われる予定だった大阪会場でのイベントについては、急きょ、中止を決定した。
警察は、業務上過失致死の疑いも視野に、捜査を進めている
https://news.yahoo.co.jp/articles/cff0f2251d85cbf88eac254abdbd456ef106ee66
ーーーーーー
JAXA実験場で爆発 イプシロンS燃焼試験中―秋田・能代
2023年7月15日(土) jiji.com
2023年07月14日17時13分
ロケット燃焼実験中に爆発が起きた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験施設=14日午後、秋田県能代市
14日午前9時ごろ、秋田県能代市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場で、固体燃料ロケット「イプシロンS」の第2段の地上燃焼試験中に爆発が起きた。地元消防によると、けが人はいなかった。
ドカーンと爆発音、立ち上る煙 「地震か」驚く周辺住民―ロケット実験爆発・秋田
イプシロンSは、昨年まで運用されていた「イプシロン」の改良型で、全長約27メートル、3段式の固体燃料ロケット。JAXAは2024年度の初打ち上げを目指しているが、主要部のトラブルにより、開発スケジュールへの影響が懸念される。
JAXAによると、第2段は打ち上げ能力向上のため、推進薬を従来の15トンから18トンに増量。大型の液体燃料ロケット「H3」の固体補助ロケットと推進薬の材料を一部共通化するなどの変更が加えられた。
14日の燃焼試験は、第2段の着火・燃焼特性や断熱材の性能などを調べるため、2分間の予定で行われた。午前9時の試験開始約20秒後から燃焼ガスの圧力が予測値よりもやや高めになった後、57秒後に異常燃焼が発生し、爆発したという。
JAXAは、試験で得られた燃焼データなどの詳細解析を進める方針。また、推進薬の設計変更の影響や、製造時の品質管理などについても詳しく調べる。
地元消防によると、消防車など11台が現場に出動し、火は約1時間半後にほぼ消し止められた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023071400309&g=soc
ーーーーーー
■人為的ミスなのか、機器の故障なのか
毎日のように起きているさまざまな事故のほとんどは人為的な原因によるという。
音楽イベントの会場で起きた死亡事故は、スタッフが亡くなっていることから、イベントは中止になったようだ。当然だろう。音楽イベント会場で機器の問題で死亡事故が起きるなどとは想定もしていなかったことだろう。原因の究明はこれからだろうが、なくなった人の命は帰らない。なぜ、危険な機器を操作するのに、十分な対策をとっていなかったのだろうか。みんな、金もうけにばかり夢中になりすぎているのではないだろうか。
JAXSAのロケットは失敗続きだ。何度失敗しても懲りないのがJAXSAだと言っていいだろう。なんといっても、予算が国からだ。いくら使ってもだれからも文句を言われない。だから、平気で失敗を繰り返す。
宇宙の後進国に成り下がっている。こんなみっともない失敗はこれ以上してはならないだろう。民間企業なら担当者の責任問題になる。巨額の予算を食いつぶしたとなれば、そのプロジェクトは取りやめになるだろう。
どちらの事故も、人的な要因が事故の原因と考えられる。悲しむべきことだが、民間がやることは「儲け主義」が根底にあってのことだし、JAXSAのように国が抱えているところでは予算を気にせずに、失敗を繰り返す。いずれも避けようがないのかもしれない。
それにしても、水圧で顔を吹き飛ばされて亡くなるとは、なんとも言いようがない悲しい死に方である。冥福をお祈りしたい。
***