横浜市 女子大生殺害事件 ひどい!


■ことばを失う殺人事件

 横浜市鶴見区で22歳の男が交際相手の18歳の女子大生を殺害した事件が起きた。
 狂気の沙汰だ。
 分かれたくないというのが動機のようだが、分かれるぐらいなら殺してやると言っていたようだ。
 だれもが、何とかならなかったのだろうかと考えるが、何ともならなかった。
 殺された本人は本当に無念だろうし、遺族のやるせない気持も悔しさも空しさも言葉にもできないものだろう。
 その遺族が、いまの気持をコメントにして発表した。読んでいて胸も詰まるコメントである。多くの人にも当てはまる内容だけに、読んで置く必要がある内容だ。
 心して読むべきものである。長いが全文を引用する。
 

 被害者のご冥福を、心からいのりたい。


ーーーーーー(引用)ーーーーーー
【全文】横浜の女子大生殺害事件 冨永紗菜さん(18)の遺族がコメント発表|TBS NEWS DIG
TBSテレビ
2023年6月30日(金) 20:46

横浜市のマンションで冨永紗菜さん(18)が元交際相手に殺害された事件で、遺族がコメントを発表しました。以下、全文を掲載します。

犯人はなぜ娘の命を奪ったのか
こんなひどい方法を選んだのは何故なのか

仕方のないことかもしれないけれど4回警察に相談しても有益なアドバイスをもらえなかったこと
助けてはもらえなかったこと

誤った情報がまことしやかに報道されていること
悪意のある情報操作

私たちの住まいはもちろんのこと さなの祖父宅にまで押しかける報道陣のモラルのなさ

この全てのことに疑問悲しみ憤りがあります


でも1番許せないのは私たち親がまぬけだったこと

さなを守れなかった

理解し難い彼の娘への執着 度を越す愛情表現 監視し制限することにさえ そうしてしまう気持ちに寄り添う努力をしながら何度も話し合ったことは無駄だった
犯人にわかってもらおうなんて無理なことだったのにそれをわかっていなかった

悠長なことを伝えてる場合ではなかった

家に入ってきたのがわかった時に躊躇なくすぐに通報すべきだった
彼の人生のことを何故考えたのだろう 逮捕されたら可哀想だなんて何故思ってしまったのだろう
甘かった 伝わらない 身勝手な解釈しかできない相手だったのに


激痛と恐怖
さながこの先得られたであろう幸せを一瞬にして奪われた 無念でしかない


これが夢だったら
時間が戻せたら

引越ししていたら
ボディガードをつけていたら
危険な状況なことをもっとしっかりと理解していたら

いっときも目を離してはいけなかった
私たちの認識の甘さ
すぐに通報していたらこんなことにはなっていなかったのだろうか

後悔ばかりが押し寄せてきます


あの子がくすっと照れた笑顔で「ママ」って呼ぶことはもう2度とない

気持ちの整理がつかず悲しみに暮れています

好奇心を満たすための憶測や誤った情報で娘をこれ以上傷つけないでください
どうかそっとしておいてください
お願いします

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/574716?display=1
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【事件の概要】

 

横浜 女子大学生殺害事件 男は上半身を複数回刺したか

07月01日 06時39分

横浜市鶴見区で18歳の女子大学生がマンションの敷地内で殺害された事件で逮捕された元交際相手の男は大学生の上半身を中心に、包丁で複数回、刺すなどした疑いがあることが警察への取材でわかりました。

29日、横浜市鶴見区東寺尾中台のマンションの敷地内で、このマンションに住む、大学1年生の冨永紗菜さん(18)が包丁で刺されて殺害されました。
警察は、事件後に自首した元交際相手で近くに住む伊藤龍稀容疑者(22)を殺人の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと容疑者は事件の当日、合鍵を使って大学生の住む部屋に侵入し見つかって外に出たあと自宅で包丁を取り、マンションに戻って襲った疑いがあるということです。
その後の調べで警察によりますと大学生の死因は出血性ショックで、傷の状況などから上半身を中心に包丁で複数回、刺されるなどした疑いもあるということです。
交際をめぐっては、おととしから先月までの間、警察への通報があわせて4回寄せられていて事件の1週間前にも大学生から「けんかになり車内で容疑者からたたかれた」などと通報がありました。
警察は容疑者が知らない場所に避難したらどうかと大学生やその家族に提案しましたが、その意思はなかったということで、継続して状況を確認することにしていたということです。
警察は事件にいたるいきさつを引き続き調べることにしています。

冨永紗菜さんと同じ大学に通っている女子大学生2人がNHKの取材に応じ、「優しく友達思いの子だった。元交際相手が複数のSNSアカウントで復縁を迫る連絡を繰り返していた」と振り返りました。

2人はこの春同じ大学に入学し、もう1人の学生と4人で一緒に遊んだり食事をしたりしていました。
「2か月しか一緒に過ごしていませんが、本当に優しい、友だち思いの子で、こんな事件に巻き込まれるなんて信じられません。いつも重い辞書を持ち歩いていて、大学の授業を誰よりも真面目に受けていました」と振り返りました。
【“怒ると暴力”“束縛強い”】大学生は交際していた伊藤容疑者について話すこともあり、「DV気質で、怒ると暴力を振るわれる。この前はお腹を蹴られた」と打ち明けたり、腕にあざができていたこともあったということです。
また、束縛が強く、異性の友人と関わるのを禁止したり、一緒に遊んでいる最中に、頻繁に連絡してきたりしたということです。
【1週間前に別れるも復縁迫る連絡繰り返す】事件の1週間前、冨永さんは「暴力がひどいからようやく別れた」と重荷を下ろしたように話しふだんより元気な様子でした。
しかし、伊藤容疑者は複数のSNSでアカウントを変えながら毎秒のように復縁を迫る連絡を繰り返していたということです。
冨永さんは「自宅の鍵を取られてしまった」などと話し、恐怖を感じている様子だったということです。
【事件の3日ほど前に連絡止まる】事件の3日ほど前になって連絡がやみ、「ようやく別れられた」と話していたところで事件が起きました。
2人は「事件のことを聞いたときは被害者の名前が発表される前から『もしかしたら・・・』ととても心配していました。大学にいても紗菜を思い出して泣けてしまい、今でも信じられないし、受け入れられません」と話していました。
そして、「『危害を加えられるかもしれない』と話していたので、もっとなにかできたかもしれないと思うと後悔する気持ちも大きいです。夏休みに一緒に、バーベキューをしたり、花火を見に行ったりしようと計画していました。もっともっと仲良くなりたかったです」と涙を流しながら話していました。
【中傷する書き込みに“家族や友の気持ち考えて”】また、事件のあとインターネット上で冨永さんを中傷する書き込みが多いことが悔しいとして、「多くの友だちに愛されていた子です。家族や友人の気持ちを考えて、そっとしておいてほしいです」と話していました。
2人は冨永さんのマンションを訪れ、現場近くに花を手向けました。
友人や知人が持ってきた花束が置かれていたということです。
「突然のことでお別れが言えなかったので、少しでも気持ちの整理をつけたくて来ました。たくさんの人に好かれていたことを改めて感じました」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20230701/1050019518.html
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■恐ろしい国になったものだ

 こんな殺人犯でも、「自首してきた」とか「一人しか殺していない」とか「反省している」などの理由で、数年の刑で世の中に出てきてしまう。
 日本の刑法はおかしいとしか言いようがない。

 殺された方は、それで人生が終っているのだ。日本の法律は、被害者よりも加害者に優しい。犯罪が減らないわけだ。

 最近は、どんどん犯罪が凶悪化して、凶悪犯罪の被害者が急増している。このままでは、日本はもっと悪くなる。性善説は通用しない社会になってきているのだ。

 自分や自分の子どもたちを守るために、どうすればいいか、とことん考えてみる必要がある。

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