ツェムリンスキー の生まれた日

 

10月14日

 

ツェムリンスキー 1871年10月14日 ~ 1942年3月15日

 

 

アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー

アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー(Alexander von Zemlinsky、1871年10月14日 - 1942年3月15日)は、オーストリアの作曲家・指揮者・音楽教師。Wikipedia

 

 

■生誕150年を越えたツェムリンスキー

 

 ツェムリンスキーは日本では知名度は高くない。クラシックファンでも知る人は少ないだろう。ちょうどブラームスやマーラーが活躍していた時代だ。

 

 ツェムリンスキーは、ヨハネス・ブラームスの有力な後押しに恵まれた。《クラリネット三重奏曲 ニ短調》作品3(1896年)を出版するようジムロック社に推薦してくれたのはブラームスだ。

 

  ツェムリンスキーが結成したアマチュア・オーケストラにチェリストとして入団したシェーンベルクとの出会いがあった。二人は親しい友人となっただけでなく、後にシェーンベルクがツェムリンスキーの妹マティルデと結婚したことから、義理の兄弟ともなった。

 

 このころツェムリンスキーはシェーンベルクに対位法の指導を行なっているが、これは結局シェーンベルクが受けた唯一の公式な音楽教育となった。

 

 ツェムリンスキーの弟子としてはシェーンベルクのほかに、マーラーの妻アルマにも作曲を教えたし作曲家のコルンゴルトらもいた。

 

1899年にはウィーン・カール劇場の楽長に就任。

ツェムリンスキーの歌劇「昔あるとき (Es war einmal...)」の初演をマーラーが指揮すると、作曲家としての名声は非常に高まった。1900年ウィーン宮廷歌劇場でのことである。これはマーラーの名声が高かったためとも考えられるが...。

 

 生前には活躍したツェムリンスキーだが、いまやほとんど忘れられている。これは、ブラームスやマーラーといった大作曲家と同時代でありながら過渡期的な作曲者で大作曲家にはなりえなかった人の悲しい結末であろう。

 だが、いま聴いてもその音楽には美しいものがある。シェーンベルクやアルマ・マーラーを指導した優れた教師でもあったツェムリンスキー。その生誕150年も過ぎた。

 

 

youtube

 

 

ツェムリンスキー:叙情交響曲:マゼール/ベルリン・フィル

 

 

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