スッペの亡くなった日

 

5月21日

 

 

スッペ 1819年4月18日 ~ 1895年5月21日

 

フランツ・フォン・スッペ

フランツ・フォン・スッペ(ドイツ語: Franz von Suppé [zʊˈpeː, ˈzʊpe], 1819年4月18日 - 1895年5月21日)は、オーストリアの作曲家。オペレッタとその序曲で有名。「ウィンナ・オペレッタの父」と呼ばれることもある。指揮者や歌手としても活動した。ズッペの表記も多い。Wikipedia (JA)

 

■スッペ 

 

 スッペといえば、中学校や高等学校のブラスバンドで演奏する「軽騎兵序曲」が有名だが、演奏するブラスバンド部員も指導する教師もスッペについては詳しくない。

 なんといっても19世紀の後半にウィーンで活躍した作曲家で「オペレッタの父」などと呼ばれているということぐらいしか分かっていない。なにしろ、今ではいくつかの序曲が演奏されるくらいで、本命のオペレッタ(喜歌劇)が演奏される機会はほとんどないからだ。それに楽譜や資料も散逸してしまっていてよく分からないというのが実情だ。

 

 だが、残された作品でいまでもコンサートに乗るいくつかの曲は素晴らしい。とくに喜歌劇「詩人と農夫」の序曲などは名曲といっていいほどのできだ。

 

 私自身は高校生の時に「軽騎兵」序曲をブラスバンド部で演奏して親しみを感じていたし、大学生のときにSPレコードでメンゲルベルクの指揮する「詩人と農夫」序曲を聴かせてもらうチャンスがあり、すっかり夢中になってしまった。

 

 いまだに、スッペといえば「詩人と農夫」、「詩人と農夫」といえばメンゲルベルクと脳に刻み込まれてしまい、それ以外の演奏は受け付けられないほどだ。名曲の名演とはこういうものだと思う。

 

 メンゲルベルクの演奏は、ロマンティックの極みだ。コンセルトヘボウ管弦楽団の弦のすばらしい音色が、SP録音のまずしい音響からも聞き取れる。小品ながら、メンゲルベルクの代表的録音の一つとさえ思える。

 

 1932年のテレフンケンの録音だ。なんと90年前の録音だが、いまでも十分に鑑賞に堪える。スッペを聴こうと思ったら、まずとり出して聴く一枚のレコードだ。

 

 ぜひ、味わっていただきたい。

 

 同じ曲だが、近衛秀麿指揮する新交響楽団のSP録音がある。録音が古くて聴きにくいが、メンゲルベルクのものよりは新しい録音だろう。近衛先生を思い出すよすがとして挙げておきたい。

  

 

 

 

 

スッペ:「詩人と農夫」序曲

 

ウィレム・メンゲルベルク 指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団 1932年5月11日録音

 

 

スッペ 喜歌劇『詩人と農夫』序曲 近衛秀麿&新交響楽団

 

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