ベートーヴェンが亡くなった日

 

3月26日

 

ベートーヴェン 1770年12月16日 ~ 1827年3月26日

 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(独: Ludwig van Beethoven、標準ドイツ語ではルートヴィヒ・ファン・ベートホーフェンに近い、1770年12月16日頃 - 1827年3月26日)は、ドイツの作曲家、ピアニスト。音楽史において極めて重要な作曲家の一人であり、日本では「楽聖」とも呼ばれる。その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆とされ、後世の音楽家たちに多大な影響を与えた。

 

 

 

 

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Beethoven: Romance No. 1, Menuhin & Furtwängler (1953) ベートーヴェン ロマンス第1番 メニューイン

 

Yehudi Menuhin (1916-1999), Violin

Wilhelm Furtwängler (1886-1954), Conductor

Philharmonia Orchestra

Rec. 9 April 1953, at Kingsway Hall, in London

 

ベートーヴェン 交響曲 第5番 ハ短調 「運命」 トスカニーニ Beethoven Symphony No. 5 C minor

Arturo Toscanini 

NBC Sympony Orchestra 

March 1952 

 

 

■嗚呼、ベートーヴェン

 

 ベートーヴェンのなくなった日は雪が降っていて、しかも雷が鳴っていたという。

 激動の生涯を、そんな天候の中で終えたのだ。

 

 ベートーヴェンの音楽を愛する人は、彼について語ろうとする時、たぶん言葉が見つからないだろう。亡くなってまもなく200年。しかし、いまだに世界中に人々を慰め励ましてくれる音楽家。その人の最後の日が雪が降り雷が鳴る悪天候。それを思っただけでも涙が出てくる。

 

 ベートーヴェンの生涯についてはロマン・ロランを始め多くの人が書いている。

 

 酒飲みの父に鞭で打たれながらピアノの練習を夜中までさせられたとか、もう少しで音楽が嫌いになるところだったとか、しかも宿痾の「耳の病」で後半生は音が聞こえなくなったとか不幸の連続のような人生を送っている。

 

 少年のベートーヴェンを見いだしたモーツァルトは、この少年は、やがて世界の人々を驚かす存在になるという有名な言葉(預言)を口にした。そして、その通りになった。

 

 私感だが、ベートーヴェンはバッハ、モーツァルトに次ぐ3人目の天才だろう。

 

 その作品に、心を動かされない人はいない。世界中の人に勇気と生きる意味を与えてくれる音楽家はそう多くはない。その筆頭がベートーヴェンなのだ。

 

 力尽きそうな時、ベートーヴェンを聞くがよい。時に慰め、時に励まし、時に叱り飛ばしてくれる。

 

 その時々に、ベートーヴェンは、彼の音楽を愛する人の傍らにいてくれるのだ。

 

 ロマンスと名付けられたヴァイオリンと管弦楽のための作品は第1番と第2番の2曲があり、どちらも愛すべき作品だ。力の脱けたリラックスしたベートーヴェンの姿が浮かぶ。この心が穏やかになるような作品は、あの異常に高揚してずば抜けたヴァイオリン協奏曲ニ長調のための序奏に過ぎないのだが、あらゆるヴァイオリニストが取り上げており、繰り返し演奏される。じっくりと、なんどでも聞きたくなる名作だ。

 

 交響曲第5番はベートーヴェンの中期の傑作交響曲。解説を要しない作品のひとつだ。ここではトスカニーニ指揮の凝縮した美しい演奏を聴いて見よう。

 

 いつでも勇気を与えてくれる、極めて優れた演奏である。

 

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